*[人]
新一万円札が出回りだして、一万円札にあまり縁のない私も、最近やっとお目にかかる機会が増えてきました。 新一万円札の顔は渋沢栄一翁です。 いうまでもなく明治以降の近代日本の経済の礎を築くうえで大きな貢献をした実業家です。 著者に「論語と算盤」が…
日本民俗学の父といわれる柳田國男(やなぎた くにお)さんは、萩原朔太郎『青猫』に収められた「自然の背後に隠れて居る」という詩を好んでいたようです。(菅野覚明著「柳田國男」のあとがきより) 草むらの影、地平のかなたに「見えない生き物」の存在を…
孫は1歳と5カ月になり、会うたびに新しい変化をみせ、楽しませてくれます。 久しぶりに会うと、最初はキョトンとしていますが、しばらくするとジイジだと認識してくれ、なついてきてくれます。 生後6ヶ月の赤ちゃんはサルの顔を見分けることができる。 認…
少子高齢化社会のなかで、何かと高齢者ばかりが優遇されすぎて、若い人たちが割を食っているとの不満の声を時折耳にします。 ここにきて少子化に歯止めがかからないことへの危機感か、子ども家庭庁などをつくり子育て世帯への応援施策も少しずつ動き始めまし…
妻の妹の夫の兄の子どもが突然亡くなったとの報を受けました。 就職をして一人暮らしをしていましたが、家でなくなったとのことで、職場の人が出社しないのを不審に思い、家に訪ねてきて発覚したようです。 妹の義兄は出張先で知らせを受けて、そのまま駆け…
最近、中国において政府による言論統制への抵抗が静かに広がりつつあるという趣旨の2つの記事を目にしました。 研究者自らがその集団に飛び込み、長期間にわたって観察する「参与観察」という研究手法があります。 東大の阿古智子教授は、大学院生時代から…
私の孫(次女の長男)もすくすくと成長しているようです。 定期的に次女から日頃の孫の様子が動画や写真で送られてきますので、成長具合がよくわかります。 先日次女夫婦と一緒に食事をする機会が設けられ、直接孫と会うことができました。 会うたびに表情が…
次女のパートナー(夫さん)が、私の実家を訪ねたいと前から希望していました。 夫さんは自営業で普段は日曜日しか休みが取れないのですが、年に何度かまとまった休みを取っているようです。 この4月は引越しや車検などもあり、まとまった休みを取れたことも…
環境に適応できた者が生存競争を勝ち抜くという考え方を、私たちはわりと素朴に受け入れています。なるべく早く、よく慣れた方が有利に決まっていると。 しかし、その環境が、認識しづらいほど緩慢に変化しているとしたらどうなのでしょうか。 独創的な手法…
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開催されたここ2週間は、日本チームの戦いに魅了された時間でした。 にわか野球ファンも含めて、日本中がテレビに釘付けになり、アメリカチームに勝利した光景は、長く私たちの記憶に残ることでしょう。 決…
先日、両親の様子を見に実家を訪れると、庭に一台の車が止まっています。 「来客かな?」などと妻と言いながら、傍の公園にひとまず車を停車させました。 荷物の一部を抱えながら、庭に入っていくと、その車には赤いヘルメットが積んであるのが見えました。 …
“多様性の尊重”という動きが、世界中の新しい潮流として注目されています。 しかし人類進化学者の海部陽介さんは、「たった1種の人類ホモ・サピエンスしかいない現在は、人類の多様性が失われた時代だ」といいます。 10万年以上前までは、旧人であるネア…
高齢化が進み、担い手不足に悩み続けてきた農業ですが、未経験の若い人たちが参入するケースが増えているといいます。 農業に興味はあっても、いきなり自力で農業を始めるとなればハードルは高いのですが、そういう若者の受け皿になっているのが「農業法人」…
次女夫婦と生まれたての赤ちゃんが、我が家での共同生活を始めるようになり、はや一か月が過ぎようとしています。 先日、長女が赤ちゃんを見に来ると、連絡がありました。 次女の旦那(夫さん)が、狭い我が家で、一つしかないお風呂が込み合うことを気にし…
真夜中の入院の翌日、次女の夫が我が家に駆けつけました。 夫婦はお互いに連絡を取り合っているので、昨夜のてん末も承知していました。 破水が確認されていますので、いよいよ今日中には赤ちゃん誕生となりそうです。 彼は病院から呼び出しの連絡があるまで…
昨夕、いつものように散歩を終え、帰ろうとしていたところに妻から携帯に電話が入りました. 次女がこれから産婦人科医院に行くので、送ってほしいとの電話です。 すぐに帰って、次女を車に乗せて病院に向かいます。 幸いにも10分ほどで行けるので助かりま…
昨夕居間で本を読みながら、いつの間にか舟をこいでいました。 その間に雨が降り出したようで、玄関で妻の悲鳴のような声が聞こえて、飛び起きます。 帰路の途中でいきなり雨が降り出したようで、全身ずぶ濡れの状態です。 聞けば、駅で娘と一緒になり、買い…
毎年、8月の最後の週末に実施されている日本テレビの「24時間テレビ」が今年も実施されました。 今年は出かける用事もなかったので、家事をしながら番組を眺めていました。 番組の目玉とも言えるチャリティマラソンに自ら志願し、見事走り切ったお笑いコ…
齢をかさねてくると、すぐに体のあちこちに不具合が出てきます。 先週は、持病の腰痛が再発して何とかだましながら過ごしましたが、今朝は左手の付け根の周辺が痛み出しました。 朝、座った状態で新聞を読み終えて、左手をテーブルについて立ち上がろうとし…
夏の甲子園が始まり、連日熱戦が繰り広げられています。 コロナ禍で選手が感染してしまったチームが複数出てしまい、運営側は感染校の試合日程をずらすなど、異例の措置をとっての開催となりました。 高校生活のほぼすべてを、練習に費やしてきた球児たちへ…
参議院選挙が終わり、与党自民公明は衆参両院ともに、過半数を超える安定基盤を作り上げました。 しかし安部元総理が選挙応援の最中に凶弾に倒れるという、前代未聞の事件が起き、今後の政権運営にも混乱の種を残した再スタートとなりそうです。 海外の安倍…
父は6月30日に93歳の誕生日を迎えます。 昨年末に手に怪我をし、2ヶ月間入院してからというもの、車は全く運転していませんでした。 私や妻から、危ないから運転はしないようにと、再三注意していましたし、本人も運転に自信がなくなっていたようです。 次…
一昨日、近所での用事を済ませて帰宅する際、宅急便のお兄さんが沢山の荷物を抱えてエレベーターホールに立っていました。 エレベーターが降りてきて、ドアが開くと、遠慮がちに私の方を見ました。 コロナ禍以来、他の人とエレベーターに同乗することを避け…
先週、昔の仕事上でお世話になった方と会食することになりました。 共通の知人のお葬式で久しぶりに再会したのがきっかけです。 彼は今年73歳になります。 先日今は亡き宇野重吉さんの映画をみていて、宇野さんが亡くなった73歳に自分もなったのだと思い至っ…
新型コロナウィルスの感染拡大が長期化しています。 非接触型の生活様式も一部定着しているように見えますが、それは“接触を避ける”という生活時間が増えるということでもありますから、そんな中で孤独感を感じてしまったり、孤立しているという認識を持つ人…
私は昔、帝国ホテルのスタッフの方々とある期間、仕事を通じてお付き合いをさせて頂く機会がありました。 先日「帝国ホテルから子ども食堂へ」という記事が目に留まり、見ると総料理長を長年務められた田中健一郎(71)さんの活動紹介記事です。 当時は、…
長いコロナ禍のなかで、“非接触の生活様式”を強いられることにより、私たちは孤独感に陥ったり、人間関係が希薄になっていると感じて、閉塞感につながってしまうことがあります。 そんな中、家庭や職場・学校以外の第3の居場所「サードプレイス」が、幸せに…
私は今、某NPO法人で週に2日ほどお手伝いをしています。 そのNPO法人の創始者の元理事長が、生前「将来、年を取っても楽しく生き生きと暮らせるグループホームのような施設を作りたい」と言っていたものです。 しかし夢半ばにして、若くして他界してし…
コロナ禍で長い間様子をみていた、旧職場の仲間との飲み会を12月に実施することになりました。 久しぶりの集まりに気持ちがウキウキする気分になっています。 そんな矢先に、飲みニケーションは不要と思っている人が6割に達したという調査結果を目にしま…
このところ全国的にコロナ感染者の数が少ないまま推移しています。 医療現場は、いっときの修羅場と化した状態から少し余裕が出てきたのでしょうか。 しかし気になるのは、医療従事者の間で「燃え尽き症候群」の対象者が増えていることです。 Bessiさんによ…