齢をかさねてくると、すぐに体のあちこちに不具合が出てきます。
先週は、持病の腰痛が再発して何とかだましながら過ごしましたが、今朝は左手の付け根の周辺が痛み出しました。
朝、座った状態で新聞を読み終えて、左手をテーブルについて立ち上がろうとしたのですが、痛みが走り、力が入りませんので、体の向きを変えて、右手を使ってやっと立ち上がることができました。
これからは、体の不調とうまく折り合いをつけながらの生活を続けていかざるをえないのでしょう。
記憶力の衰えも心配ではありますが、これからは“都合の悪いことは忘れる”主義を貫いて生きていこうと考えています。
そんな折、脳科学者の池谷裕二さんの「寝る脳は風邪をひかない」という書に出会いました。
Joschさんによるpixabayからの画像
池谷裕二さんよれば、脳は経年劣化しないのだそうです。
「記憶力の試験は高齢者の方が成績が悪い」と説明した上で試験を行ったら、実際にそのような結果になった一方で、何も触れずに同じ試験をしたら若者と年配者で点数に差が出なかったといいます。
(「寝る脳は風邪をひかない」扶桑社より)
認知症になることに怯えながら生活している我が身にとっては、せめて脳だけでも衰えを防げるのかもしれないと思うと、勇気づけられる話ではあります。
また自分にも心当たりのある不思議な脳の機能も、この書で紹介されています。
昔、多忙を極めていた頃に、いろいろな案件が同時にわが身に振りかかってきたことがよくありました。
池谷氏によれば、中途半端な状態にしておくと、その間に無意識で脳が作業してくれます。従って仕事を放置するにしても、全く手を付けないよりは、少しでも目を通しておくのがよいのだそうです。
重圧に押しつぶされそうになっていた中間管理職時代を、何とか乗り切ってこられたのも、こんな脳の不思議な機能が手助けしてくれていたからなのでしょうか。
これからも"歳だから”などと諦めずに、自分の脳と上手に付き合いながら過ごしていきたいと思っています。
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