孫は1歳と5カ月になり、会うたびに新しい変化をみせ、楽しませてくれます。
久しぶりに会うと、最初はキョトンとしていますが、しばらくするとジイジだと認識してくれ、なついてきてくれます。
生後6ヶ月の赤ちゃんはサルの顔を見分けることができる。
認知神経科学者の中野珠実氏が指摘しています。
人間は目で見たものを脳に伝達し、様々な識別処理をすることを、生まれて間もなくできるようになるようです。
そういえば、スマホに蓄積した、生まれてからの写真を見返してみると、生後2~3ヶ月頃は私の顔をみても、ぼんやりと見つめるだけで、ほとんど反応を返してくれませんでしたが、サル同様、数か月が過ぎた頃からニコッとした表情を返してくれたことを思い出します。
「目は口ほどにものを言う」との表現があるように、人の目の表情はとても豊かです。
それを可能にしているのは、人間の目が横長で白目の部分が大きいからだといいます。
この人類の目の特徴は、かつて敵から単独で身を守るためにはとても不利だったそうです。
目の動きから外敵に行動を見破られてしまい、襲われる可能性が高まるからです。
この不利さを一転させたのは、ヒトの目が<社会的なシグナルの交信という新たな役割を持つようになった>ためではないか、と中野氏は推定しています。
人々は目で合図をかわしあいながら静かに獣に近づき、集団でこれを仕留めました。この瞬間、外敵は獲物に変わったのです。
顔を覆う体毛を減らし、動く眉を人類が獲得したこともシグナル交信に役立ったといいます。
“目で合図を交わす”というシグナルの交信は、現代では様々な人間関係に影響を与えています。
ただ言葉とは違い、相手からの目を通したシグナルは、必ずしも正確に相手に伝わるとは限りません。
そういえば私も若い頃、女性に見つめられているような気がして、この女性は自分に気があるのではなどと勘違いして、恥をかいたことが何度となくあったことを思い出します😊。