団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

父の免許証返納に付き添ってきました

 父は6月30日に93歳の誕生日を迎えます。

 

 昨年末に手に怪我をし、2ヶ月間入院してからというもの、車は全く運転していませんでした。

 

 私や妻から、危ないから運転はしないようにと、再三注意していましたし、本人も運転に自信がなくなっていたようです。

 

 次回の免許更新の時期までに、免許証を返納しようという、私たちとの約束になっていました。

 

 いよいよ誕生日が近づいてきましたので、先週実家に行き、警察署に手続きをしに行ってきました。

                                 ガクアジサイ

 

 窓口で目的を告げると、担当の女性の警察官が対応してくれました。

 

 担当の警察官は、「今回返納をしたいと思った理由はなんですか?」と尋ねてきます。

 

 すると父は返答の前にしばし考え込んでしまいました。

 

「例えば、ご家族からの勧めがあったからとか、ご自身の意思で運転するのをやめようと思ったからとか…」と促します。

 

 父は意を決したように、「年齢を考えて、自分で決めました」と返答します。

 

 聞き取りが終わり、書類に署名するように促され、父は不自由な手で書き始めました。

 

 2月の退院直後には、自分の名前を書くことさえおぼつかなかったのですが、随分しっかりと書くことができるようになっていました。

 

 一連の事務処理が終わった後、担当の警察官は「長い間運転お疲れ様でした」と父を労ったあと、「免許返納をしに来られた方の最高齢は100歳の方でした」などと世間話的な話を始めます。

 

「免許の更新は4年ごとですから、96歳のときには高齢者技能実習も受けて、免許の更新をしていたことになりますね」などと感慨深げに話します。

 

 そのやりとりを傍で聞きながら、父の決意が揺るがなければいいが、とハラハラしながら見守りました。

 

 免許証は、写真付きの身分証明書という機能も持ちますから、返納をした後は、身分証明の際に不自由になります。

 

 そこで警察署では、返納をした人のために、免許証代わりになる写真入りの証明書を発行してくれます。

 

 父は担当官の方に連れられて、証明書発行用の写真を撮りに向かいました。

 

 一連の手続きを終え、警察署を出る時には、父の顔は晴れ晴れとしていたような気がします。