3か月近く入院していた父が、先日退院しました。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)という作業中のケガがもとで、右手指に生じた関節炎での入院治療でした。
最初はちょっとしたケガ程度に考えていた父も、医者の深刻な顔を見て、これは大変なことになったと慌てたそうです。
右手指2~3本に痛みと腫れが現れ、入院後しばらくは抗生剤の点滴を打ち続けました。
当初、医者からも2~3週間の加療入院と告げられたそうですが、リハビリ治療が長引いて、退院後のある程度の生活に耐えられる程度までの回復にはなかなか至りませんでした。
活動的だった父も、だんだん気持ちが落ち込んでしまったようです。
退院しても、食事をする時を除いて、右手指の包帯は付けたままでの生活をするように医者から指示があったようです。
私と妻は退院の日からしばらくの間、父の家での生活がどの程度自分でできるのかを見極めることにしました。
右手を使い過ぎないように、傍で見守ることにしたのです。
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退院して家にもどっての生活で、最初に気付いたのが、居間で座って過ごす際の立ち上がりが容易でないことでした。
足の筋力がかなり落ちてしまったようです。
居間での立ち上がりを容易にするため、少し高さのある肘掛け椅子を買ってきて、様子を見ます。
同様にこれまで厚いマットレスの上に布団を敷いて寝ていたのですが、起きて布団から抜け出る際にも、立ち上がりが困難であることもわかりました。
そこでケアマネジャーに相談をして、レンタルのベッドを借りることにし、父の寝室の改造に手掛けます。
物を捨てない父の部屋は、雑多な衣類等に占領され、身動きがとれない状態、不用と思われるものをえり分け、一部はこっそりゴミ箱行きにします(聞けば、取って置けといいますから😊)。
今まで使っていたマットレスなどは物置にしまい、掛布団は暖かそうなものに変えます。
レンタルベッドが届いた後、位置決めをし、電気毛布や布団をセッティングして就寝環境は整いました。
次に書き物をするためのテーブルとイスをセットし、安全面を考慮して買ってきた電気ストーブを置いて新しい部屋が出来上がりました。
気分が沈みがちだった父も、家で過ごす環境が整っていくにつれ、表情が明るくなってきました。
せっせと資料などの整理をはじめましたので、急に右手右腕を使い過ぎないように忠告しながら行動を見守ることにします。
まだまだ寒い日が続きますが、これから暖かくなるにつれ、元の状態に近い生活ができることを祈りながら、数日間一緒に過ごした後、実家を後にしました。