団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

妙に気になる「大丈夫」という言葉

 コンビニでレジ袋を断るとき、皆さんは何と言って断っているでしょうか。

 

 私が知る限り、大抵の人は「大丈夫です」といって断っている人が圧倒的に多いような気がします。

 

 かくいう私も、以前は「いえ、結構です」「いらないです」などと表現していたような気がしますが、最近では「いえ、大丈夫です」と言ってしまっています。

 

 家庭内でも、「お茶飲む?」との問いかけに、子どもが「大丈夫」といって断るケースが多く、思わず「どっちなの?」と戸惑う人も多いようです。

 

 ただ若い人などが、大丈夫ですといって断っているのをみていると、「いらない」とか「結構です」といった表現よりも、相手への配慮がこもった婉曲的なことわりの表現として、「大丈夫」が使われているような気がします。

 

 いつのころから、断りの表現として「大丈夫」がメジャーな表現になったのだろうなどと、時折、妙に気になることがあります。

 

 時代の移ろいとともに、言葉の持つ意味も少しずつ変化することは多々ありますので、あまり気にすることはないのかもしれませんが…。

 

 一般的には、「大丈夫」はきわめて丈夫であるさま。ひじょうにしっかりしているさま。非常に気強いさま。を指して使われる事の多い言葉です。

 そして仏教の世界では、“大丈夫”は安心しなさいという「仏様からの呼び声」とされているといいます。

 

 さらには「涅槃経」という経典の中では「仏」の異名として登場しています。

 

 そんなことを調べているとき、「志村けんのだいじょうぶだぁ」(フジテレビ系列・放送期間1987.11.16~1993.9.27)というテレビ番組があったことを、ふと思い出しました。



 コロナウィルス感染で惜しまれつつも亡くなってしまった志村さん、当時は爆笑王としての礎を築いた絶頂期だったように記憶しています。

 

 笑いの中に「だいじょうぶだぁ」と視聴者にメッセージを投げかけた志村さんは、もしかすると仏様の化身だったのかもしれません😊。