団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

人類は「ゆでガエル症候群」に陥ったか

 

先日実家を訪ねたら、扇風機が1台増えていました。

 

 実家は海抜数百メートルの山間地で、夏でも朝晩は肌寒いくらいの日が多い地です。

 

 60年も前に買った1台の扇風機で夏の暑さを凌いできたのですが、今年は暑さが格別のようで、弟が見かねて新たに1台扇風機を買ってくれたとのことでした。

 

 連日気象庁が「危険な暑さ」と警告していますから、山間の地も昼間の暑さはこれまでとは違うようです。

                                     Lukas jancickaさんによるpixabayからの画像

 

 国連のグテーレス事務総長は 「地球温暖化の時代は終わりました。地球沸騰化の時代が到来したのです」と訴えています。

 

 世界気象機関などは、今月1日から23日までの世界の平均気温が16.95℃で、7月として最も暑かった4年前を大幅に上回るのは「ほぼ確実」と発表。“観測史上最高”となる見通しです。

 

 アメリカ バイデン大統領も「自然災害で最も命を奪っているのは熱波です。毎年600人が死亡しています」として、全米でも気温の高い日が続く中、バイデン政権は、熱波では初となる「危険警報」を出しました。

 

 ヨーロッパでも、ギリシャ中部で27日、山火事の炎が、空軍基地の弾薬庫の近くまで燃え広がり、大きな爆発が起きました。

 

 爆発による死傷者は確認されていませんが、近隣の住民は避難を余儀なくされたということです。

 

 スペインやイタリアなどでも、熱波による山火事が多発していて、市民生活に大きな影響が出ています。

 

 地球温暖化といわれて久しいのですが、我々が手をこまねいているうちに、予想を超える速さで、生活を脅かされようとしています。

 

 ふと昔、職場でよく議論した“ゆでガエル症候群”という言葉を思い出しました。

 

 カエルを熱湯の中に入れるとすぐに飛び跳ねて逃げ出しますが、水から徐々に温度を上げていくと水温の上昇を気づかず茹でられ死んでしまうという寓話(ぐうわ)が元になっていて、会社組織の一つの教訓として語られています。

 

 しかし、会社組織の教訓というばかりでなく、この地球に住む人類が危機感を持たずにいると、“ゆで人間”が出てきてしまい、人類が住めなくなる星となる日が、もうそこまで迫っているのかもしれません。