団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

安否確認のための帰省、行って良かった

ゴールデンウイークに入り、こっそり慎重に車を出し、実家に向かいました。

 

高速道路入り口までの一般道路も混み合っていましたが、高速道路下り線も大変な混雑です。渋滞で止まってしまうほどではありませんが、空いている時ほどのスピードは出せません。

 

当然のことながら、前後左右の車は東京をはじめとする首都圏のナンバーばかり、皆さんどこにいかれるのかなぁ、などと考えながら車を走らせます。

 

 長時間の運転でしたので、途中サービスエリアに寄り、館内には立ち入らずに、トイレ休憩のみで車に戻ります。

 

 サービスエリアも車で込み合っています。

 

 家族連れの人たち、友達同士のグループを多く見かけました、大半が若い人達です。

 

 緊急事態宣言、蔓延防止等重点措置がでている地域の人たちにとっては、感染拡大が進む地元を逃げ出したいということなのでしょうか。

 

 このゴールデンウイークの人の動きが、二週間後にどんな影響と結果をもたらすのか、心配なところではあります。

 

トイレを済ませ、速やかにサービスエリアを後にします。

 

 実家に到着し家に入ると、父母ともに居間のこたつを挟んで横になっています。

 

 母が横になっているのはいつものことなのですが、父が横になっているのには驚かされました。

 

いつもなら、父は庭の手入れなどを行いながら、私たちの到着を迎えてくれるのですが……。

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      LUM3Nさんによるpixabayからの画像

 

 父にどこか悪いのか聞くと、右肩から背中にかけて激しい痛みで動けないといいます。

 

 病院にも行っていないというので、家内がかかりつけの近くの病院に電話をし、状況を伝えて相談します。

 

「熱はあるか」と聞かれ、体温計で父の体温を測ろうとしましたが、体温計がすぐに出てきません。

 

 どこかにあるはずだというのですが、聞けばもう何年も家で体温を測ったことがないといいます。

 

 休日ではありますが、幸い父がいつも診てもらっている先生がいらっしゃるということなので、すぐ父を車に乗せ、病院に向かいました。

 

 病院の非常用の出入り口に車を停めると、看護師さんがすぐに来てくれて、車の中で測るようにと、体温計を差し出してくれました。

 

 すぐに体温を測りましたが、なんと「37度1分」あります。

 

 その体温計の数字を車の窓越しに見た看護師は、「37度を超えると、院内に入れないので、ここで待っていてください」と指示をくれました。

 

 以前、軽い脳梗塞を経験している父ですから、不安が頭をよぎります。

 

 しばらく待つと、担当医が来てくれ、窓越しに父に症状を確認するためのいくつかの質問をはじめました。

 

 簡単な見立ての後、医師は「今日は休日なので、検査は休み明けにするとして、痛み止めを出しておきますから、それを飲み、水分を摂って安静にしていてください」と言います。

 

また、脳梗塞の場合には、痛みは出ませんから、脳梗塞の症状ではないとのこと。それを聞いて安心はしましたが、まずは家に連れて帰り様子をみることに。

 

途中、コンビニにより、スポーツドリンクを買って、それを飲ませます。聞けば食事以外では、全く水分を摂っていないとのこと。

 

 高齢者は喉の乾きに鈍感になるとはよく聞く話です。

 

 経口補水液が一番良いのですが、スポーツドリンクでも大丈夫と看護師に言われています。

 

 夕食時にたくさんスポーツドリンクを飲ませ、早めに休ませ、翌朝には少し症状が治まった様子、しかし体温計がないので熱の下がりまでは確認できません。

 

 朝食後、体温計を買いに電器店に向かい、切れた電球と体温計を購入し、スーパーに寄り、食料品を買い求めます。

 

 デイサービスが休みの母を車椅子に乗せて連れてきたので、買い物を終わった後、回転寿司に連れていき昼食を取りました。

 

 寿司ネタを一つ二つ食べると「もう食べられない」と言います。

 

 父は驚くほどよく食べるのですが、母が食が細くなったのをみると寂しい思いがします……。

 

 帰って早速父の体温を測ると、平熱に戻っていて一安心です。

 

 すっかり元気を取り戻した父は、いつも通り庭をいじくりはじめました。

 

 帰る日実家を出た後、ケアマネジャーを訪ね、状況を報告しがてら今後のことを相談しました。

 

 ケアマネジャーは母の認知症が少しづつ進んでいるといいます。

 

 万が一に備え、ケアマネジャーと連絡をとりながら事に当たらなければなりません。

 

 コロナ禍を理由にすっかり足が遠のいてしまったことを反省しつつ、ワクチン接種後には、頻繁に様子を見にこなければならないと思いながら、郷里を後にしました。