団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

灼熱の日本列島、今年の夏を乗り越えられるか

 毎日暑い日が続きます。

 

 年齢を重ねると、暑さは本当に身に応えます。

 

 少し出歩いただけでも、家に戻るとぐったりしてしまい、しばし頭が回りません。

 

 日本は、湿気が高いこともあって、海外の人からも敬遠されるほど“暑い国”とみなされているようです。

 

 海外では異常気象のせいか、50度近くを記録する地域もあるようですが、一体人間は、何度までの高温に耐えることができるのでしょう。

               JuanManuel Guisadoさんによるpixabayからの画像

 

 いま世界の観測史上で最高気温の記録は、米国のデスバレーで1913年7月10日の56.7度が1位と言われています。

 

 しかしこの数値は、以前から正確な観測方法に基づいたものではないという指摘がなされており、世界気象機関(WMO)が検証を続けています。

 

 とはいえ、デスバレーでは2021年7月9日に54.4度まで達したという報告がなされていますから、世界で最も気温が高い場所には違いないようです。

 

 気温の計測は、地表から1.5mの高さの温度を計測しています。

 

 地表の気温でいうとさらに高くなります。

 

 夏の砂浜で、ビーチサンダルを脱ぎ捨て砂浜を走りだした途端、あっちっち。そんな経験がある方も多いのでは。

 

 太陽のエネルギーを吸収した砂は、かなりの高温になります。さらに、これが砂漠の砂なら、それ以上の熱さです。

 

 昨年5月10日アメリカ気象学会誌に掲載された論文によると、2か所の砂漠で地表面が80.8度(摂氏)に達していたことが分かりました。

 

 この記録は、カリフォルニア大学アーバイン校の教授らが2002年から2019年の気象衛星のデータを解析して判明しました。これまでの地表面温度の世界記録であった70.7度(2005年)を抜き、一位の記録です。

 

 80.8度となった2か所の砂漠、一つが、中東イランに位置する「ルート砂漠」です。テヘランから南東に800キロの場所に位置し、ユネスコ世界遺産に登録されています。暑すぎて生物の姿はないといわれています。

 

 もう一つがアメリカ・カリフォルニア州からメキシコ北部にまたがる「ソノラ砂漠」です。

 

北アメリカでもっとも暑い砂漠の一つとされてきましたが、ここではコヨーテなどが生息しているようです。メキシコからアメリカに渡ろうとする不法移民が、この砂漠にある国境を越える際、酷暑で命を落とす例も少なくないそうです。

 

 このように、世界には想像を絶する灼熱地獄地帯がありますから、40度程度では、何とか乗り切らねばならない暑さというべきなのでしょう。

 

 そのうちに台風がやってきて、状況が一変するかもしれません。