先月、異例の早さで“梅雨明け”をした日本では、数日間各地で40度に迫る気温の日々が続きました。
湿気を伴う日本の夏は、世界的にも“暑い国”として、もはや有名になっています。
しかしここにきて世界の各地では、連日40度に達する気温を記録しています。
ポルトガルでは46度を記録し、熱中症で1000人以上が死亡したといいます。
また各地で山火事が発生していて、消失面積はかなりの広さに及んでいるようです。
国連の世界気象機関(WMO)は、現在西欧で猛威を振るっているような熱波の頻度は、今後増え続けていくだろうと警告しています。
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熱波とは、日中の最高気温が平均最高気温を5度以上上回る日が、5日間以上連続した場合のことをいいます。
世界気象機関のペッタリ・ターラス事務局長は、「今後は熱波が当たり前になり、異常気象もさらに強まるでしょう。すでに大量の二酸化炭素を排出してきたため、今後、数十年、悪化傾向が続くでしょう。これまで、世界全体で排出量を減らせていません」とも述べています。
中国では駐車していた車が、暑さで車内が爆発し炎上、道路は変形しています。
アメリカでは、観測史上、最高気温を記録、6000万人以上が熱波の影響を受けており、西海岸のカリフォルニア州では22日に山火事が発生し、すでに69平方キロメートルを焼いた山火事は、手が付けられない状態になっています。
そしてアメリカ最大の貯水湖・ミード湖は、ダムが完成した1930年代以降、最低の水位計になっています。これはロッキー山脈で降雪が減った気候変動のせいです。
アメリカ政府は、気候変動に伴う災害対策として、インフラの整備に約3200億円を投じると発表しています。
各国の二酸化炭素の排出は抑制されるどころか、ロシア侵攻の影響を受けて、石炭火力発電を復活せざるを得ない状況。
熱波で焼け死ぬ前に、はやく戦争などはやめさせなければなりません。