年が明けて、また1年永らえたとしみじみ感じています。
私のように70の齢⁽弱い⁾を重ねる年齢になると、かつてお世話になった人の訃報に接することが多くなり、その度に寂しい思いに駆られています。
世の中では「人生100年時代」という言葉が定着しつつありますが、いまの若い方々はこれに対してどう思っているのでしょうか。
2018年12月に行われた某機関のオンライン調査によると、「ワクワクする」と答えた人が44.5%だったのに対し、「どんよりする」と答えた人は55.5%でした。
世代別に見ると、20代と60代は「ワクワク」が6割以上である一方、働き盛りの世代は「どんより」の割合が高かったようです。
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既に日本は先進国のなかでも60歳を超えても働いている人の比率が高い国なのですが、人生100年時代と聞くと定年後も働き続けないといけないのか、辛い仕事を長くやらないといけないのかなどと、ネガティブに考えてしまう人が多いのでしょうか。
しかし誰しも「長生きしたい」という願望を持っているでしょうから、そのためにも出来るだけ健康な生活を長く続ける工夫をしなければなりません。
そのためにも健康な生活をおくれる基盤となる一定の収入は不可欠です。
かつては年金がそれを保証してくれる時代があったようですが、いまやそれも大きく揺らいでいるのが現状でしょう。
年金財政が将来不安視される中、年金以外の収入を確保することは、現役世代にとって大きな関心事となっています。
「ライフ・シフト 100年時代の人生戦略」(東洋経済新報社)をアンドリュー・スコットさんと共著で刊行し、日本社会にインパクトを与えたリンダ・グラットンさんは、「マルチ・ステージ」というモデルを提唱しています。
学校を卒業して社会に出てからは会社勤め、フリーランス、学び直し、副業・兼業、起業、ボランティア…など、様々なステージを並行・移行しながら生涯現役であり続けるというモデルです。
彼女はそのためにも「持ち運べるスキル」を身に着けることが大切だといいます。
これからは何歳になっても学び続けること、新たな能力を身に付けようとする努力は必要になるのですね。