団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

遅れを取り戻すための涙ぐましい努力に感心

先日何日かぶりに電車に乗って職場に向かおうとしました。

 

 いつも乗る時刻の電車に間に合い、また座席も運よく空いていましたので、座ることもできラッキーな一日のはじまりです。

 

 しかし何駅か過ぎた頃に、突然急ブレーキがかかり、電車が急停止します。

 

 車内放送が流れ、緊急停止ボタンが押されたので、確認のため、しばらく停止しますとのことです。

 

 しばらく時間が過ぎた後、安全の確認がとれたので、間もなく運転再開しますとのこと、電車は再び動き出しました。

 

 ところが途中の主要駅近くに差し掛かったとき、再び急停止します。

 

 こんどの車内放送は、並行して走る別の電車に異常が発生したので、この電車に影響がないかどうかを確認しているとのことのようです。

   Kieu Truongさんによるpixabayからの画像

 

 朝の混雑時のターミナル駅は、ホーム上を何路線もの電車が行きかっています。

 

 そこで少しでも異常が発生すれば、コントロールセンターを介して、各電車に情報が流れるようです。

 

 5分程が過ぎ、この電車に影響がないことが確認されたので、運転再開しますとの放送が流れました。

 

 再度の運転停止で、かれこれ定刻より10分以上の遅れが出ています。

 

 遅れを取り戻そうというのか、車掌は次に止まる駅の乗降客の量を知らせてきたり、次の駅で降りるお客様は、速やかな降車の準備をして下さいとか、出入り口近くの乗客に、スムーズな降り乗りへの協力を求めたりして、駅での停車時間を少しでも短縮しようと涙ぐましい努力をしています。

 

 一本の電車には何百人もの乗客が乗っていますから、それぞれに色々の都合を抱えて電車に乗っていることでしょう。

 

日本の鉄道の運行の正確さを知って、海外の人達は驚くといいます。

 

 海外では飛行機や電車のダイヤの乱れは日常茶飯事ですから、利用客は諦めていて、忍耐強く待つことに慣れていると聞きます。

 

 しかし過密なダイヤを、安全を優先させて正確に電車を走らせるには大変な苦労があるはずです。

 

なぜか「せまい日本、そんなに急いでどこへ行く」という昔の交通安全運動の標語がふと浮かんでしまいました。

 

 急ぎの用事を抱えて焦っている方々には申し訳ないのですが、こんな時は遅れ具合に合わせた次善策でも練りながら、じっと待つしかないのでしょう。