団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

中村医師と日本人をダブらせているのか?

 アフガニスタンをタリバンが占領したのを受けて、現地にいる日本人の救出が問題になっています。

 

 当初、日本政府は、救出を米軍に頼ろうとしていたようなのですが、「何でも他の国に頼り過ぎだ」との批判を受けて、急きょ自衛隊機を向かわせることになりました。

 

 しかしタリバンのムジャヒド報道官は、「われわれは、日本人のアフガニスタンからの退避を望んでいません。しかし自衛隊機は退去してほしい」とFNNの取材に対して話したようです。

 

 加えて「われわれは日本人を保護する」と述べ、現地の日本人に退避しないよう呼びかけたうえで、「友好的で良い外交関係でいたい」とも主張しました。

 

 一方で、「軍の駐留は好ましくない」として、日本が、国外退避の支援などのために派遣する自衛隊には、早期の撤退を求めたといいます。

 

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      Josch13さんによるpixabayからの画像

 

中村哲医師がアフガニスタンで凶弾に斃れたのが2019年12月4日でした。

 

 中村医師は脳神経内科の医師ですが、アフガニスタンでは、医師としての活動もさることながら、用水路の建設という大きな功績がありました。

 

 建設した用水路で65万人もの人々が救われたと言われています。

 

 中村医師が亡くなったとの報により、深い悲しみが日本国中を覆いましたが、アフガニスタンでも国葬級の扱いで、弔いが行われました。

 

 アフガニスタンの一般市民のみならず、タリバンの首脳陣にも中村哲医師への深い敬意の念があるのでしょうか。

 

 その延長線上で、日本人を味方につけたいとの思いがあるような気がします。

 

 JICA(国際協力機構)などを通じて、現地にはたくさんの日本人が、様々な支援のために滞在しています。

 

 タリバンが支配するアフガニスタンが、今後どうなっていくのかは分かりませんが、中村医師に続く日本人に、好意を持ってくれるのはよいとしても、まずは現地の日本人を日本に帰すことが、日本への敬意と考えてほしいものだ、と切に願っています。