団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

遊びを仕事にする若者たち

 今回の東京オリンピックでは、スケートボードがはじめて競技に採用されました。

 

 そして日本の代表選手が、めざましい活躍をしたのは、皆さまご存知のことと思います。

 

 彼らの活躍をみた若い人たちの中には、これからスケートボードを始めてみようとする人達が急増しているようです。

 

 競技人口が増えて、優れたパフォーマンスを発揮できるボーダーが次々と現れることは好ましいことですが、彼らの練習場所はあるのかな?とふと疑問を持ってしまいました。

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   Bessiさんによるpixabayからの画像

 

 そんな折、いま全国各地にスケートボードパークを建設している専門家集団がいることを知りました。

 

 仕事柄そこで働く人は皆さんスケーターです。

 

 なので依頼者さんの気持ちも分かり、スケボーなど「見たことも聞いたこともない」職人さんでは、細やかな部分の調整などはできませんが、自らプレーする彼らには、それを汲み取ることができるのだといいます。

 

 そして仕事が終われば、そこでプレーが楽しめるという、彼らにとっては、まさに天国のような最高の場所なのです。

 

 働く人の中には元サラリーマンの方もいて、以前の働き場所と「今の会社」どちらが良いですか?と聞かれると「もちろん、ここですよ」と返事が返ってきます。

 

 このスケートボードビルダーの会社「MBM parkbuilders」は、アメリカに物を輸入しに行った際に、現地でパークを見せつけられたマサケン社長・木村將人さんが、ハマってしまい、儲かるなんて考えず、とにかく作りたいと始めたのが切っ掛けなのだそうです。

 

 そして作ってみたら面白かったので、どんどんはまってしまったとのこと。

 

 東京オリンピックでの日本人選手の活躍で、関心が高まるなかで、当分はパーク建設の需要は高まるばかりなのでしょう。

 

 本来人間は、「遊びと労働」の区別は現在ほどハッキリと分かれていたわけではありませんでした。

 

 それが現在では「仕事をする時間」と「遊ぶ時間」がくっきりと分かれていることがほとんどです。

 

 したがって仕事をしている時間は、一定程度の苦痛を伴う時間となり、ストレスや疲労を伴うことに耐えなければなりません。

 

 このスケートボードビルダーの若者達は、大好きな「遊び場」をつくることを仕事にしているのですから、羨ましい限りです。