団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

高齢になってからの田舎暮らし

 私の実家の隣は叔父の家です。

 

 叔父は長い間仕事の都合で全国を転々とし、最終的には東京近郊に家を構えて、主たる住まいにしています。

 

 定年を機に、何年か前から定期的に訪れるようになり、あちこち傷んでいる家を親戚の大工に頼み、補修をしたり、自らは荒れ放題になった庭の手入れをしたりしていました。

 

 定年間もない頃に、一度は返ってくる気になったようなのですが、何十年も住んでいない住居は、何かと住みにくいようで、温暖な気候の東京近郊の住まいを主な住居にするようにしたようです。

 

 以前、真冬の日に来て一晩過ごしたところ、あまりの寒さで顔面が凍りつくような状態になり、一泊して慌てて帰っていったと父が笑いながら言っていました。

 

 普段住まない家は、寒さがひとしおだったようです。

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  Lukas Jancickaさんによるpixabayからの画像

 

 以前、叔父が中学時代の同級生に会った時、「そろそろ帰ってきて、こちらで生活しようと思っている」と同級生に言ったところ、「若い人が戻ってくるのは大歓迎だが、年寄りに戻ってきてもらってもなぁ…」と言われ、おおいに気持ちが削がれてしまったといいます。

 

 年がいってから免許を取り、車で行き来していたのですが、ある時、高速道路で壁に車体をこすってしまい、それから怖くなって奥さんに運転を代わってもらっていました。

 

 しかしそれも難しくなって、ついに免許証を返納することを決断しました。

 

 それからというもの、電車とバスを乗り継いでやってくるようになりました。

 

 買い物も不便な地ですから、来るときには食料品などの荷物を別便で送っておくようで、タイミングが合わず不在時の際には、よく私の実家で届いた荷物を預かったりしています。

 

 久々に会った時、私に「やはり田舎暮らしは車がないと不便だよなぁ」としみじみ漏らしていました。

 

 父も来年には免許証の有効期限が終わります。

 

 その時には、免許証の更新は年齢的にも無理です。

 

 その時に備えて「車に頼らない生活様式」を作っていかなければなりません。