団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

街から銀行が消える

 今回は少し長めの滞在予定で、実家に行ってきました。

 

 8月の夏休み期間中は行くのを控えていましたが、コロナの収束が見通せませんでしたので、意を決して行くことを決めたのです。

 

 父も母も高齢になり、身の回りのことをするのがやっとのような状態です。

 

 それでも父は前回行った時に、「らくらくホン」を購入して以来、操作を覚えようと奮闘しています。

 

 母は週3回のデイサービス通いをしており、父の負担も大分楽になったようです。

 

 今回は、両親の銀行や郵便局に預けてある預金が、複数の口座に渡っているものを整理するのが目的でした。

 

 これまでも何度も整理を勧めていたのですが、父は面倒がってなかなか行動に移そうとしませんでした。

 

 親子とはいえ、お金に絡む事柄は強引に進められませんので、私も遠慮していたのですが、年齢を考えると、これ以上先送りにできないと思い、一緒に手続きにいく約束をしての帰省でした。

 

 行ってみると、父が「年内で○○銀行が閉鎖されて無くなってしまう」と言い出します。

 

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  Lukas Jancickaさんによるpixabayからの画像

 

 街に1つしかない○○地方銀行の支店が、統廃合の一環で閉じられてしまうというのです。

 

 ほとんどの地方銀行を取り巻く経営環境は、以前から厳しさが続いているので、いつかこんな事態になることも予想されることではありました。

 

 しかし、長い間通帳と印鑑を持って、窓口でお金をおろすのを習慣としていた父に、キャッシュカードを利用させるにはよい機会です。

 

  まずは既に作成してあるはずのキャッシュカードを、暗証番号を覚えていないようなので、再発行の手続きをとらなければなりません。

 

 そして複数にわたる通帳を一本化して、一つの通帳にまとめる手続きをします。

 

 それぞれの通帳で違う届出印なのを、紛らわしいので一本の印鑑にします。

 

 母についても同様の手続きが必要となります

 

本来ならデイサービスに行く日だったのですが、窓口に本人を連れて行かなければなりませんので、休む連絡をしました。

 

 準備を整えた翌日、朝から銀行~役場~郵便局と動き回りました。

 

 ひとつひとつの手続きに結構時間がかかるので、あっという間に時間が過ぎ去ります。

 

 来年になると、銀行の窓口がなくなり、機械だけの処理でお金の出し入れをしなければなりませんので、そのための手続きを一通り終わった頃には、昼の時間を越えていました。

 

 私の両親同様に、窓口でお金をおろしていた高齢者は、街中にたくさんいるはずです。

 

 また温泉地ですから、ホテルや旅館の関係者も、銀行の支店窓口がなくなることで何かと不便になることでしょう。

 

 父が「○○銀行がなくなるなんて思ってもみなかった」とポツンと漏らしたのが耳に残りました。