団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

カーナビの功罪

 現在の住まいに住み始めた30年以上も前、私の住まいの前を通る道は、主要道路から外れた、いわゆる生活道路で、近所の人たちが通るくらいなので、車の行き来は本当に少ないものでした。

 

 ところがその後、近くに高速道路の降り口ができたりしたせいもあって、近年では車の往来が格段に増えてしまいました。

 

 近辺には主要道路がありますので、そちらを通ればいいのにと思うのですが、抜け道のように利用する車が多いようです。

 

 物流の一翼を担う大型トラックが、狭いこの道を何台も通っていくようになりました。

 

 周辺の主要道路は渋滞箇所がいくつかありますので、別の主要道路に行く場合に渋滞を避けて、この道を通ればショートカットにもなりますから、便利には違いありません。

 

 初めてこの辺の道路を利用する車でも、いとも簡単に抜け道を捜し出すのにひと役かっているのが、“カーナビ”ではないでしょうか。

 

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   Nickype2さんによるpixabayからの画像

 

 カーナビゲーションシステムというものができてから、もう随分たちますが、昔は目的地にいくのに、地図帳を見ながら、四苦八苦して辿り着いたものが、カーナビができてからというもの、目的地を入力しておけば、あとはカーナビが案内してくれるようになったのですから、画期的なものが発明されたものです。

 

 話は変わりますが、一昨日千葉県八街市で集団下校中の小学生の列にトラックが突っ込み、児童5人が死傷する事故が発生しました。

 

 ガードレールのない狭い道路で起きた悲惨な事故でした。

 

 この事故を起こした運転手は酒気帯び運転をしていたようですから、論外ですが、この道路も普段から車の往来が頻繁な道路で、日本全国にはこのような児童の登下校が行われている道路が無数にあります。

 

 そして年間、登下校する児童が巻き込まれて死傷するケースが千数百件起きているといいます。

 

 ガードレールのない狭い道路を、渋滞回避のための抜け道として利用する車が増えたことにカーナビが関わっているのだとしたら、児童の登下校時間には一層厳しい交通規制を行ったうえで、カーナビにも、時間帯によっては侵入することに注意を呼び掛けるようなプログラムを組み込むなどの措置が必要になってくるのではないでしょうか。