私のように齢を重ねてくると、体力の限界を日々感じるようになります。
階段を上がっている時、若者が二段ずつポンポンと軽快に駆け上がり、私を追い抜いて行く時とか。
歩いている時も、後ろから若者たちに次々に追い抜かれる時など、体の衰えを感じざるを得ません。
また様々な分野で、夢に向かって挑戦しようとしている若者達の姿を見るたびに、「若いって、いいなぁ~」と思うことはしばしばです。
また若者たちが楽しそうに、はしゃいでいる姿などをみると「自分が若い時はどうだったかなぁ」などと思い起こすこともあります。
勿論、楽しかった思い出もたくさんあるのですが、今になって振り返ってみると、概して辛かったり孤独を感じたりしたことの方が多かったような気がします。
30歳代になった頃に、職場の上司と飲む機会がありました。
その時、その上司が「君たちは若い時の方がいいと思っているかもしれないが、歳を重ねるごとに見えてくるものがある、僕なんかは、若い時に分からなかったことが見えてくる度に、歳を重ねることは悪いことじゃないし、今の方が精神的には充実しているよ」と言っていたことを印象深く記憶しています。
Hermann TraubさんによるPixabayからの画像
子供や若者に対する支援を推進する狙いで、2010年度にできた「子供・若者育成支援推進大綱」は、5年ごとに見直されていて、今回3回目の見直し案が決定されるようです。
改定案では、新型コロナを受けて、「多くの子ども・若者は不安を高め、『望まない孤独』の問題が顕在化している」と指摘しています。
具体的な対策としては、SNSなどを活用した相談体制の充実や、SOSの出し方に関する教育の推進、孤立を防ぐための居場所づくりなどが盛り込まれています。
私が関わっているオフィスでも、国からの委託事業で、若者の就労と自立に向けたお手伝いをしているのですが、従来直接会って相談に対応していたものを、ZOOMなどを使った「オンライン相談」になるべく切り替えるよう要請がありました。
しかし、相談対象となる若者達がオンライン相談などに対応できるのか、と心配しています。