いや~、子どもたちが「大人になったらなりたいもの」調査で、30年ぶりに「会社員」が第一位に返り咲きました。
30年前といえば、日本中がバブル景気にわいて、会社員の多くもその恩恵にあずかり贅沢な暮らしを享受していた時です。
株が高騰し、理工系の学生までが、就職先に金融機関を目指していました。
あの時の「会社員になりたい」と今回のなりたいとは意味が異なっており、私にとっては感慨深いものがある調査結果でした。
この調査は、第一生命保険が1989年から毎年実施している調査です。
同社は「会社員」が1位を占めたことについて、「コロナ禍でリモートワークの導入が進む中、自宅で仕事をするお父さん・お母さんの姿を目の当たりにし、『会社員』という職業を身近に感じた子供が多かったのかもしれません」と分析しています。
近年、「ユーチューバー」が1位という状況が続いていました。
ユーチューバーだらけになったら、この国はいったいどうなってしまうのだろうと思っていた私にとっては、ホッとさせられる調査結果でした。
【お父さんの働く姿を初めて見た子の反応】
コロナ禍前のお父さんは、家で仕事をすることなど、ほとんどありませんでしたから、お父さんが仕事をしている姿など見る機会がありませんでした。
休日に家にいるお父さんは、疲れて横になってゴロゴロ過ごしているカッコ悪い姿でしたから、尊敬の対象とはなかなか思えない状況でした。
しかし今回のテレワーク・リモートワークで、家で一生懸命に仕事をしている様子を目の当たりにした子供たちには、「カッコイイ」「頑張っている」と写ったようです。
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【医療現場で働く医師・看護師の重要性を知った子供たち】
阪神淡路大震災・東日本大震災や、度重なる水害の度に自衛隊員の活躍が注目されました。
また子供たちの住む地域が災害に見舞われ、実際に自衛隊員に助けられた経験から、「自分も災害時に、人の役に立ちたい」と自衛隊に入隊したという例を度々聞いたことがあります。
同様に、今回のコロナ禍で第一線で奮闘している医師・看護師の姿は、子どもたちにとって強く印象に残っているのでしょう。
小学生・女子では、なりたい職業の6位に「看護師」、9位に「医師」、
中学生・男子では7位に「医師」、中学生・女子では3位に「看護師」7位に「医師」がランクインしています。
大人たちの、頑張って「人のために役に立つ仕事」に取り組んでいる姿を見せることは、子供たちに多大な影響を与えるものなのですね😊。