私は普段スマホをサイレントモードにしています。
というのは、日頃あまり重要な知らせや電話が入ってこないし、余計な通知ばかり入ってきて鬱陶しいからです。
すると家人から、肝心な時に連絡が取れないといつも叱られてばかりです。
どこでも連絡ができ、必要な情報は一定程度、瞬時に検索ができるという、便利な世の中になったものです。
また防災時や感染症(コロナウィルス等)対策のためにも、高齢者世帯にもスマホは必要な時代になりました。
そんな大事な役割も担う反面、若者を中心に「スマホ依存」が問題になっています。
「歩きスマホ」「ながらスマホ」等の危険を伴う利用行為も後を絶ちません。
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スティーブ・ジョブズは、自らが世に送り出したiPadを、自分の子供には、その使用時間を厳しく制限していました。
また、ビル・ゲイツは子供が14歳になるまでスマホを持たせませんでした。
これはITの巨人たちが、スマホやタブレットへの依存が、記憶や学習機能に悪影響を与えることを認識していたからだと言われています。
それらを裏付けるように、スウェーデンの精神科医のアンデシュ・ハンセン氏が著した「スマホ脳」では、スマホやタブレット、PC,SNSなどの過度な使用が、記憶や集中などを阻害し、精神の不調などを招くメカニズムを、脳科学、心理学、精神医学、進化生物学などの最新研究から解き明かしています。
最新の脳科学の膨大な実験結果をもとに、医学者である著者は次々と恐るべき事実を指摘していきます。
- わたしたち現代人は、10分に1回スマホを手に取っている。触る回数は1日平均2600回に及ぶ。
●1日2時間を超えるスクリーンタイムはうつのリスクを高める。そして現代人のスクリーンタイムは1日平均4時間に達している。
●スマホと睡眠障害の関係も報告されている。いまや先進諸国で睡眠障害で医者を訪れる人は9人に1人に及んでおり、スマホの影響は否定できない。
●大企業は脳科学者を雇用してアプリ開発を行っている。スマホの依存性は、最先端の脳科学研究に基づき、アプリが脳に快楽物質を放出する〈報酬系〉の仕組みを利用して開発されているからなのだ。
●10代の若者の2割はスマホに1日7時間を費やしている。このまま若者がSNSを使えば、80年の人生では5年はスマホに使うことになるだろう。
●学習現場では、スマホを傍らに置くだけで学習効果、記憶力、集中力が低下するという実験結果が報告されている。
スマホの便利さを享受しながら、過度な利用をどう防ぐか、大きな課題になろうとしています。
以下は著者アンデシュ・ハンセン氏が提唱する「スマホ依存度チェック」です。
⓵流行に乗り遅れるのが不安 ②着信音の空耳が聞こえる ③常に充電器を持ち歩く ④メモの代わりにスマホで写真 ⓹思い出せないことはすぐに検索 ⑥会話中に用事もないのに触る ⑦食事中にスマホを触る |
3つ以上該当すれば「要注意」、5つ以上だと「かなり危険」だそうです。
スマホ依存に陥らないよう注意しましょう😊。