団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

温泉地は生き残れるのか

 

 私の実家は古い温泉街の一角にあります。

 

 歴史だけは古く、昔は何人もの文人墨客に愛された温泉です。

 

 しかしバブルがはじけた頃から、老舗旅館をはじめ何件もの旅館が潰れて、往時の姿から比べると見る影もない寂れた温泉街になってしまったのです。

 

 その後、日本の「失われた30年」に寄り添うように、細々と温泉街は維持されてきました。

 

 この2~3年のインバウンド需要の波にもうまく乗れませんでしたが、底堅い温泉愛好者や近隣の常連客のおかげで続けてこられたと思っています。

 

 しかし今回の新型コロナウィルスは、これまでの不況対応とは違い、全く経験したことのない対応を迫られています。

f:id:dslownin:20200822062024j:plain

 

 すでに現役をとうに引退している父も、客が途絶えた街中を見て回っては心配をしているようですし、弟も自粛の期間は休業を余儀なくされて不安を覚えています。

 

 専門家は、稼働率が6割を切ると利益確保が難しく、4割では赤字になってしまうといいます。

 

 自粛期間が終わり、GO TO トラベルが始まったことで、ようやく温泉街も動き出したようですが、第2波が始まったことで、客の出足は再び鈍りだしているようです。

 

 私の故郷に限らず、全国の温泉地が同様の問題を抱えているものと思います。

 

 日本の観光業は、すそ野が広く、観光業で生計を立てている人は、約900万人と言われています。

 

GO TO トラベルの開始時期については賛否が分かれているとはいえ、「お客様」に来て頂かないことには、町が死んでしまう観光地にとっては、コロナ対応を必死で考えながら、動き出さざるをえないのです。

 

 私も数か月間実家に帰れなかったのですが、父親の入院が迫っていることもあり、これから故郷に行ってみます。

 

 短い滞在ではありますが、街中の様子を肌で感じてこようと思っています。