海外ではまだまだ新型コロナウィルスによる感染拡大が続いています。
日本でも東京都をはじめとして、都市部では再び感染者が増えつつあり、予断を許さない状況になろうとしています。
ついこの間まで、人生100年時代などといわれ、あたかも自分も100歳まで生きられるかのような未来像を描いていました。
しかし、この春からの新型コロナウィルスの感染拡大により、これまでの老後の枠組みが突き崩されようとしている予感がします。
Larisa KoshkinaさんによるPixabayからの画像
手洗い、うがいやマスクの着用は、従来の流行性感冒への対策と違いはありません。
しかし人と話す際は、2メートルの間隔をあけるようにとか、複数の人が集まる場所では、密集・密閉・密接を避けるようにとかというのは、これまで経験したことのない対策です。
これは人間同士が人間らしく触れ合うことを禁じる、いささか非人間的な指示および呼びかけです。
遠距離・プラトニック恋愛ででもなければ、人と人との恋愛関係など認められない将来が待っているのでしょうか。
またワクチンの開発によって、ウィルスを抑え込めるとの期待の声はありますが、一方でこのコロナウィルスはなくなることはなく、共存する道を探るべきだとの声が持ち上げっています。
新しい生活様式などといわれ、これまでとは何かが違う生活の仕方を人類に突き付けているのです。
地球の歴史の中で、この最近のわずかな時間ではありますが、自然をもコントロール下におけるかのような営みを人類は繰り返してきました。
しかし新型コロナウィルスの動きをみていると、人類と自然との関係におけるより深刻な対立状況が近づきつつあるのではないか、との不吉な予感を与えます。
かつて恐竜が地球上から姿を消していくときの空気に似たものが、流れ出していることはないのか。
まだ私たちにははっきりと意識できるものではありませんが、何か冷たい予感のようなものが蠢いている気がしないでもありません。
もしかすると人生100年時代などと、のんきなことを言っている場合ではなく、高齢者には苦難の道が待ち構えているのかもしれません。