団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

社会人教育の分野にも大きな変化

【企業の集合教育がピンチ】

 企業のコンサルティングや研修の講師をしている知人と先日話す機会がありました。

 

 予想していた通り、この4月,5月はほとんどの予定がキャンセルとなり、収入の道が断たれて苦労しているようです。

 

 社員を一同に集め、まさに3密の状態での研修スタイルは、今後見直しを迫られそうです。

 

 新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務・テレワーク等、場所に縛られない働き方が一気に広がりました。

 

 さらに4月には新入社員が入社しましたが、入社式をリモートで行う企業が報道されるほど「3密」を避ける動きが加速しました。

 

 入社時研修やビジネスマナー講座などの実施は困難を極めています。

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【教育研修のリモート化がすすむ】

  

 そこで、研修をeラーニングに切り替え、自宅で受講させる企業が増えています。

 

 ここにきて教育研修のリモート化は増加しているようです。

 

 矢野経済研究所によると、2018年度の国内eラーニング市場規模は、前年度比9.3%増の2,185億円。法人向け(企業・団体内個人を含む)のBtoB市場規模が同4.8%増の650億円であり、eラーニングを利用している企業は右肩上がりで増えています。

 

 しかし在宅で学べるものには限りがあり、実際に手や体を動かさないと習得できないスキルもあります。

 

 しかしそれすらも、今やAR/VRによる疑似体験で、限りなくリアルに近いイメージトレーニングができるようになっています。

 

 例えば、不動産のモデルルーム(オフィス)を体験できるサービスや、設備点検における作業手順のナビゲーション、果ては研修医者向けの手術訓練などがあります。

 

 このように、従来は集めて教えることが当たり前と思われていた研修も、リモートで行うことが可能になってきているのです。

 

【個人のeラーニングの需要も増加】

 

 また個人ベースでもeラーニングを活用して、学ぼうという動きが出てきました。

 

 最近は「教えたい人」と「学びたい人」をつなぐ仲介サイトも登場しています。

 

 プレゼンテーションを教える某コンサルタントは、このサービスを利用して「オンライン講座」を実施しています。

 

 受講生は自宅に戻ってからこの講座を受講しますが、皆さんが受講しやすい時間帯ということで、夜の10時から30分間行っています。

 

 私なら眠くなる時間ですが、みなさん偉いですね😊。

 

 また集合教育と違い移動する必要がありませんから、地方からの参加者もエントリーしています。

 

 このコンサルタントは当初、「対面でないとプレゼンテーションのノウハウは伝わらないと思っていた」「リアルでしか自分のサービスは満足してもらえないだろうと思っていた」といいます。

 

 そんな不安を抱えてスタートしましたが、「オンライン講座というスタイルでも十分に満足してもらえる」と手応えを感じているそうです。

 

 社会人の教育の分野でも大きな変化が起きてきそうです。