団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

「自宅で仕事をしろ」といわれても

【首都圏自治体が足並みをそろえて外出自粛要請】

 東京都内の新型コロナ・ウィルスの感染者急増を受けて、小池知事が今週末の不要不急の外出自粛を都民に要請しました。

 

具体的には4つのお願いとして、


① 屋内屋外問わずイベント参加は控える
② 平日はできるだけ自宅で仕事を行う
③ 週末は急ぎではない外出を控える
④ 夜間外出は控える


を挙げました。

 

 まだ都市封鎖(ロックダウン)にはいかないまでも、今までにない危機感を感じさせます。

 

 昨日電車に乗った時に、周りの乗客の様子をそれとなく観察したのですが、心なしか不安そうな表情を浮かべているマスク姿の人たちが目立ちました。

 

 オリンピックの開催延期決定を受けて、国も東京都も新型コロナ・ウィルスの感染拡大にいよいよ本腰を入れ出したな……、という印象を受けます。

 

【できるだけ自宅で仕事?】

 小池知事の4つのお願いの中に「平日はできるだけ自宅で仕事を行う」というのがありますが、このお願いには少し違和感を覚えてしまいます。

 

 自宅で仕事をすることが可能な人がいったいどれだけいるのだろうかと疑問を感じてしまいます。

 

 最近「テレワーク」という言葉が飛び交うようになりましたが、私がこの言葉に初めて出会ったのは、かれこれ二十数年前だったと記憶しています。

 

 当時、ホワイトカラーの生産性向上という課題がとりあげられ、それを議論する中で「テレワーク」という手段が注目されたのです。

 

 その後、なかなか一気に普及するまでには至らず月日は過ぎました。

 

 2018年の総務省の通信利用動向調査によれば、国内企業のテレワーク導入率は13.9%となっており、はじめて調査が実施された2012年の11.5%から、ゆるやかではありますが、上昇傾向にあるようです。

 

 とはいえ、この数字をみても「自宅で仕事」を選択できる人の割合は高いとはいえません。

 

 勿論、業種や職種によって制約はありますが、今回のコロナ・ウイルス騒動を教訓として、工夫を重ね、テレワークをもっと普及させる機会にしてほしいものです。

 

 加えて長期の学級閉鎖などにも備えて、ネット教育の普及にも力を入れるべきと思います。

 

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