【ふるさと納税制度の歪み】
ふるさと納税の新制度で、総務省は「趣旨に反する」と問題視してきた4市町の参加を認めない方向だと5月9日に報じられました。
本来の趣旨がゆがめられた制度運用を修正しようということでしょう。
対象自治体のひとつ大阪府泉佐野市は、ネット通販「アマゾン」のギフト券やビールなどを配布。2018年度の寄付額は約497億5000万円と、今年度の一般会計当初予算(約516億円)に匹敵する額となっています。
かたや高額納税者の多い東京都23区などは、この制度で税収が減り、頭を抱えています。
改めて「本当にふるさとの為になる行動とは何か?」と考えさせられてしまいました。
【わかりやすい地域支援活動】
例えば好感度NO.1芸人といわれる「サンドウィッチマン」をはじめとする著名人が、東日本大震災の被災地の復興に、地道な支援をしていることは頭の下がる行為として称賛に値します。
それに類する「観光大使」なども観光地や地域振興のために、自らの出身地域を広報する行為として、分かりやすい支援行為です。
【よそ者が地方を変える】
そんな折、5月7日(火)の日経新聞の夕刊に「よそ者が地方変える」という記事が目に留まりました。
ふるさと納税の寄付者も、大半が自分の出身地でない自治体に返礼品の魅力で寄付を行っているのでしょうが、山中大介さんのような人が、本当の意味でよそ者が地方を変えていくのだなと思いました。
ヤマガタデザイン社長 山中大介さん 「よそ者」が地方変える(1)を抜き書きさせて頂きました。
日本有数の米どころ、山形県庄内地方に奇抜なホテルが誕生した。
木造2階建てで、水田に浮かんでいるような外観が評判を呼んでいる。
開発を主導したのは山中大介さん(33)。
三井不動産を辞めて東京から移住すると、
街づくり会社「ヤマガタデザイン」(鶴岡市)を設立した。
観光、子育て、農業など異なる分野を横断し、地方で進む少子高齢化に挑む。
「ショウナイホテル スイデンテラス」という名前で、昨年9月に開業しました。
建築界のノーベル賞ともいわれる米プリツカー賞を獲得した
坂茂さんに設計していただきました。
おかげさまで多方面から大きな注目を集め、
今年のゴールデンウイークは2カ月前に
全143室が予約で満室となりました。
「これまで目的地になりにくかった」場所に訪れるきっかけをつくり、
世界にファンを広げることを意識しています。
宿泊客の半数は鶴岡市内で夕食を食べるので飲食店関係者から感謝の声を頂いていますが、地元の人の食事利用も増えています。
ヤマガタデザインで手掛けるのはホテルの開発・運営だけではない。
隣には子育て支援施設「キッズドーム ソライ」も開いた。
ドーム型の屋根の下には、高さ6メートルのネット遊具から
3Dプリンターなどの工作器具まである。
少子化が進む庄内だからこそ、
充実した子育て環境を整えて移住者を呼び込もうと考えました。
私は農村部に一軒家を買い、妻と3人の子どもと住んでいますが、近くにいる同年齢の子どもは数人だけで、子ども同士の出会う機会がほとんどありません。
ソライが親子で交流できるハブになればと思います。
庄内愛にあふれる地元出身者かと思いきや、まったく縁のない「よそ者」だ。2014年に設立したヤマガタデザインでは、そうしたIターンの若者がたくさん働いていて、Uターン組と合わせると正社員55人の半数に及ぶ。
会社を立ち上げるにあたって、
「社会課題を解決するための事業をデザインし、地域が持続・自走する仕組みを作る」という経営理念を掲げました。
そのためには、社員はこの場所に住民票を移して住むことが必要です。
自分たちが地元の人になることで共感を得られるのです。
社員のなかには、驚くようなキャリアの人も大勢います。
こうした姿勢が評価され、40社の地元企業から
「この町に仕事をつくり長期的に発展させよう」と出資をいただきました。
銀行融資なども加え、これまでにホテル、子育て支援など4事業に80億円余りを投じました。
鶴岡市の人口は現在13万人で、
地方にあまたある消滅可能性都市のひとつです。
そんな地域で民間がこれだけ大きな投資をするケースは
ほとんどないのではないでしょうか。
人口減少という逆風下で知恵を絞る必要がありますが、
尻に火がつくからできることかもしれません。
(以上 5月7日(火) 日本経済新聞夕刊より)
山中さんのような人材がどんどん出てくることを期待したいですね😊。
グルメ大賞受賞【送料込】常温保存90日 和食・レトルト食品・惣菜 和風デリカ ヘルシーセット 15個入 非常食 保存食 写真入 メッセージカード 無料作成
- ジャンル: 食品 > 惣菜・食材 > 和風料理・惣菜 > その他
- ショップ: 金沢ふくら屋 楽天市場店
- 価格: 5,054円