コロナの発生以来2年間中止が続いた地元の夏祭り、今年は開催することが決まり、早々に盛り上がっていました。
祭りの二週間ほど前から、神社の会館を通りかかると、神輿が鎮座して関係者が準備に追われていました。
祭りの当日は、我が家は実家の両親の様子見に行く予定が決まっていましたので、久々の祭りのにぎやかさを味わうことは諦めていました。
子供たちが小さい頃、祭りの時期は仕事で一週間ほど出張をしていることが多く、出張明けの土曜日に戻ってくると、子供神輿を引く子供たちの様子を見に、ワッショイの掛け声の音を頼りに駆けつけたことを思い出させます。
自分の担当する大きな仕事が終わったこともあり、子供たちの夏休みが始まる前の時期でしたので、夏祭りは華やいだ気分にさせたものでした。
さて、実家から戻った日は祭りの最終日、昼下がりの時刻にわが町に戻ってみると、祭りを行っている形跡はどこにもありません。
「おや?」と思いましたが、祭りは昨日で終了したのかなどと思いながら自宅に車を進めます。
旅の疲れもあり、祭りのことはそれ以上思い起こすこともなく、家で休息をとりました。
翌朝、散歩のときに神社を通りかかると、いつもなら祭りの後始末に追われて、人が行きかっているはずなのですが、会館は扉を閉ざしたまま静まり返っています。
再び「?」と思い、もしや中止になったのかと初めて気付きました。
会館の掲示板で確認しようとしましたが、中止の告示などは何も書かれていません。
家に戻って妻に話すと、妻は早速スマホを取り出し、検索します。
「やはり中止になったようよ」と返答を返されました。
何事もなかったかのように粛々と中止されたようです。
夏祭りを楽しみにしていた子供達は、さぞガッカリしたことでしょう。
夏休みに入ると同時に、新型コロナウィルスの感染者は、これまでの最多を更新し、「第7波」の急拡大は止まらない状況になってきました。
政府ももはや「緊急事態宣言」などを打ち出すことはないでしょうが、夏休みを迎えた子供達には、何とか“ひと夏の思い出”を作れるような過ごし方をしてもらいたいものです。