団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

廃校が地域を盛り上げる

 実家からの帰りに、テレビドラマのロケに使われているという廃校の校舎を見に行ってきました。

 

 妻が実家で購読している地方紙を読んでいて、その廃校がロケに使われているという記事を見つけたのです。

 

 その校舎がある町までは、さほど遠くないはずなので、ちょっと寄り道をして行こうということになったのです。

 

 高校時代の同級生が、その町から通学していたはずなので、車でいけばそれほどの時間はかからないだろうなどと高を括って実家を出発しました。

 

 町の中心部までは難なく辿り着きましたが、ナビをみるとさらに20キロ以上の距離があるという表示になっていて驚きました。

 

 平成の市町村広域合併によって、廃校のある集落は近くの市に吸収されて、町名も変わっているようです。

 

 街中から畑ばかりの光景に代わるなかを、延々と車を走らせます。

 

 結局予想していたより倍近く時間がかかりましたが、ようやく目的地の集落に到着しました。

 

 少し離れた場所に車を止め校庭に入っていくと、校舎の前に同じような軽トラックがずらりと並んでいます。

 

 中で地域の人達が何かの集会を行っているようです。

 

 校舎を眺めながら校庭をブラブラしていると、しばらくして校舎の中からぞろぞろと地域の人達らしき方々が出てきて、軽トラックに乗り込んで帰っていきました。

 

 廃校とはいえ、人の出入りを見ていると、活気を感じます。

 

 ロケが行われている期間には、俳優、スタッフなどが大勢でやってきて、少し離れた宿泊施設から毎日通って撮影を行っていたようです。

 

 撮影期間中には、地域の人達が高い関心を持って見守っていたことでしょう。

 

 夏休みシーズンを迎え、廃校を活用した施設が家族連れなどで盛況のようです。

 

 毎年、全国で450校ほどの公立学校が廃校となる中、民間事業者が参入し、遊んだり、泊まったりできる観光施設としての開業が相次いでいます。

 

 地域のシンボルだった学校ににぎわいが戻り、地域再生への期待も高まっています。

 

以下、最近の廃校活用例です。

 

☆神戸市兵庫区の旧湊山小学校 

テーマは「自然と暮らしをつくる」。旧校舎1階の「みなとやま水族館」は、約200種類の魚や鳥などを展示しています。じっくり観察できるよう、かつて教室で使った椅子が並べられています。

体育館をリノベーションした2階のフードホールには、飲食店が並び、旧給食室で醸成されたクラフトビールも楽しめます。

校庭にはニジマス釣りができる池や森を作りました。

また、地域住民のニーズに根ざした学童保育や就労支援施設も設けました。

 

☆千葉県横芝光町の旧町立南条小学校 

 キャンプ場として整備、民間の運営会社の協力を得て2020年にオープン。

 休日には約20のテントが並び、保健室を活用した売店では、地元の農産物も販売しています。小学校でしたので、子供たちが遊べる遊具やトイレもあり、キャンプ初心者やお子様連れでも、安心して利用できます。

「小学校がそうであったように、コミュニティーの中心として地域住民と共に活性化してもらいたい」というのが町の願いです。

 

 他にも

○ドローン操縦士養成スクール、併設のキャンプ場でドローンの操縦体験もできる(茨城県高萩市)

 

○グランピング施設、温泉やサウナなども楽しめる(千葉県市原市)

 

○日本酒造りを体験できる施設、学校蔵の麹(こうじ)や酒かすを使った甘酒やアイスが楽しめるカフェも併設(新潟県佐渡市)

 

○廃校水族館、地元でウミガメの調査などを続けてきたNPO法人が運営し、室戸沖の生物を身近で観察できる(高知県室戸市)

 

○道の駅、地域の農産物を販売するほか、地元食材が味わえるレストランも併設(熊本県天草市) など

 

 小学校・中学校は、多くの地元の住民にとって母校であり、思い入れも強いので、廃校になったあとも、有効に活用され建物が残ることは歓迎すべき流れでしょう。

 

 さらに雇用や地域経済の活性化につながるようになれば、応援の輪が広がるのではないでしょうか。