団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

外で食事をする楽しみ

 自粛の三連休と言われる中、実家に行ってきました。

 

高齢の両親の様子を見に行く頻度を増やすようにしていて、今月はここでしか都合がつかなかったからです。

 

父は庭いじりが好きで、雨の日以外は、大半は庭での活動に費やしています。その間、足が悪い母は家の中に取り残されています。

 

 動き回るのも儘ならないので、今の定席に座って、テレビを見るか、横になっているかという生活です。

 

 現在、週3日のデイサービスを利用していますが、家でじっとしているのはよくないと思い、ケアマネジャーにさらに利用日数を増やそうと相談したいのですが、父は無理だといいます。

 

 母は基本的には家にいたいのだといいます。

 

“我が家が一番いい”というのは、どんな高齢者にも共通した思いだなと最近実感しています。

 

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 マユミの花 

 

 一泊で実家に行くときには、慌ただしく掃除などを済ませて帰ってきてしまうのですが、今回は2泊でしたので、デイサービスに行かない中日に外に連れ出すことにしました。

 

 家が一番といっても、一人でずっと家にいると、外に出かけたいようです。

 

 父も妻も私も、出かける前に済ませておきたい家事をこなそうとしていると、母はさっさと出かける準備を済ませて、「車に乗って待っている」といいます。

 

 天候に恵まれた日でしたから、一層外に出たい気持ちが強くなったのでしょう。

 

 車を走らせていると、終わりかけの紅葉の赤が日光に照らされて眩しく目に飛び込んできます。

 

 山の上の方は、紅葉はすべて終わりましたが、山を下りるにつれて、まだ紅葉はきれいな状態を保っていて見応えがありました。

 

 町に入り、大型のショッピングセンターを目指します。

 

 というのも、買い物と食事を一度に済ませたいと妻が提案したためです。

 

 これから冬を迎えるにあたり、母は上に着るものが欲しいと言っていましたから、車椅子で見て回れるスペースの広いショッピングセンターがよいと考えたのです。

 

 またショッピングセンターなら、フードコートのような車椅子で食事ができるような施設もあると想定しました。

 

 車を駐車場に入れて、妻は車椅子の母と一緒に衣類コーナーに、父と私は精肉コーナーに向かいます。

 

 買い物を済ませて、広い店舗を見渡しましたが、フードコートのようなものは見当たりません。

 

 妻が店舗スタッフに聞くと、オープン当初はフードコートのようなものがあったらしいのですが、今は閉鎖してしまったとのこと。

 

 やはり地方では、たくさんの食事を提供するテナントを維持していくのは困難だったようです。

 

 仕方がないので、ショッピングセンターを出て、車椅子で食事ができるような店を探しますが、時節柄、コロナウィルス感染対策のしっかりしていそうな所がなかなか見つかりません。

 

 連休だったこともあり、候補の店に入ろうとしても混雑していて、諦めて次の店を探します。

 

 やっと大手の寿司チェーンの店に辿り着き、席につきました。

 

 今の回転寿司店は、寿司ネタは回っておらず、パネルで選んで注文すると、トロッコのようなもので、注文したものが運ばれてきました。

 

 母は感心したように、運ばれてくる様を見つめていましたが、届いた寿司を楽しそうに食べています。

 

 特に豪華な食事というわけではなかったのですが、やはりたまに外で食事をするというだけで、楽しいようです。

 

 母が元気に歩いていた頃には、よく外に食事に出かけたものですが、足が不自由になってからというもの、すっかり外に連れ出すことを躊躇うようになっていました。

 

 楽しそうに食事をしている母の姿を見るにつけ、時々外で食事をさせなければいけないと改めて思ったものです。

 

 

文京区根津 飲み屋さんの特辛カレーライス

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