新人議員15人に10万円を配ったとして、野党のみならず与党自民党内からも批判にさらされている石破総理、今後の政権運営に暗雲が立ち込めています。
石破首相は、遅々として進まなかった地方創生への取り組みを率直に反省し、そのうえで「楽しい地方」を作り出すといいます。
今年の年明けには「令和の日本列島改造」構想も打ち上げました。
具体化に向けた看板政策の一つが「2地域居住」です。
東京など都市部に住みながら地方にも生活拠点を置く暮らし方を指します。
最近、“関係人口”などという言葉をよく聞くようになりましたが、2地域居住というのは、その範疇に入るのでしょう。
私自身も定期的に実家を行き来していますから、もしかすると2地域居住という分類に属するのかもしれません。
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ショートステイ生活をしている父を、月に一度のペースで迎えに行き、1~2日実家で過ごしたのち、またショートステイの施設に送り届けるという生活を繰り返しているのです。
実家の近辺には小中学校時代の同級生も何人もいますから、時には会って旧交を温めたいのですが、いつも父の世話や施設にお世話になっている母に面会するなどで時間が過ぎ、そそくさと帰って来てしまいます。
同級生に会って、いま故郷でおきている様々な出来事を聞いたりすれば、より関心も深まるのかもしれません。
十数年も前ですが、中学校の同窓会に出席したことがありました。
当時は恩師もまだご存命で、何人かの恩師を招き、ホテルで宴会を開き、おおいに盛り上がりました。
大半の同窓生は故郷を離れ、全国あちらこちらに職住を構えていましたが、三分の一程度は実家を継いで故郷に住んでいます。
一時は山の好きな同級生に誘われて、あちこちの山に登ったことがあります。
私はそのうち山登りに参加しなくなってしまいましたが、彼らはいまでも山登りを続けているようです。
今は介護施設にお世話になっている、親に会いに行くのが専らの帰省の目的ですが、ゆくゆくは実家の管理のために、ちょくちょく通うことになるのでしょう。
その頃には、同級生と旧交を温める機会が増えるでしょうから、2地域居住の目的を見出だしているかもしれません。