団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

年明けに初詣に行くべきか、控えるべきか

 早いもので今年も一月半を残すのみとなりました。

 

 コロナウィルス感染騒動に振り回された一年ですが、年末年始恒例の二年参り、初詣はどのような影響を受けるのでしょうか。

 

大きな神社にとっては、コロナ禍の中、初の初詣の参拝客を迎えることになります。

 

 三が日には、毎年参拝客で境内を埋め尽くす神社にとっては、密を避ける工夫に頭を悩ませていることでしょう。

 

 ただここにきて再び感染が急速に拡大傾向となっていますから、年末年始の頃には初詣どころではないといった状況も考えられます。

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    加藤俊さんによるPixabayからの画像

 

 コロナウィルス感染騒動以降、参拝客数が激減している神社にとっては、初詣客まで激減するとなっては、神社経営に大きな打撃となりますから、どうすればいいのか複雑な心境に違いありません。

 

 神社によっては、参拝客の混雑具合をネットで知らせるといったサービスを行うようです。

 

 また直接神社に出向かずとも、お札・お守りなどをオンラインを通じた授与を行うといった取り組みも行われると聞きます。

 

 どうしても参拝に出向きたい方には、参拝の作法に欠かせない「手水」のため「マイ柄杓」を持参するよう呼びかける動きもあります。

 

 ウィズコロナ時代の生活様式が様々に見直されていますから、参拝のかたちも変わっていかざるをえないのでしょうか。

 

 民族文化に詳しい國學院大學の新谷尚紀教授は、「バーチャルなネット社会となった今、古いもの新しいものが重なりながら伝承と変遷を繰り返してきているのが(初詣の)行事、今回の年末年始が、“お参りの意味”を問い直すきっかけとなる可能性がある。」

 

「初詣は一人ひとりが『よい年を』とお祈りし拝む習慣です。ひとり静かに『よい年になることを願う』といった、そもそもの原点に戻ることもあるのではないか」と話しています。

 

 三が日に初詣に行くという習慣は、明治時代から本格的に定着したといいます。

 

 ご利益をもとめて有名な神社に殺到するといったことは、それ以前にはなかったのかも知れません。

 

 年末年始は慌ただしい時間を過ごすのが常ですが、コロナ禍を機に一人静かに『良い年になりますように』と手を合わせ祈る時間を持ち、神様と向き合うのもいいかもしれません。