団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

父の戸惑い

 父が入院して40日を超えました。

 

 週末に予定していた訪問は、雪のために延期することを決め、その旨父に電話をしました。

 

 ちょうどマッサージ治療を受けている最中でしたが、技師の許可をとったようで電話口に出てくれました。

 

「今日は凄い大雪のようだから、行くのを延期する」と告げると、「えっ! 雪が降っているの?」との返事、隣にいるマッサージ技師に確認している様子です。

 

 病院内で過ごしていると、外の天気の様子には無頓着なようです。

 

 病床ベッドの脇には、テレビも備え付けられているはずなのですが、普段テレビをほとんど見ていない様子なのです。

 

 あんなに活動的で、庭仕事に精を出していた父が、すっかり内向きになってしまっています。

 

 気になっていた洗濯物については、やっと自分でランドリーコーナーに行って、洗濯ができるようになったと聞いて、ひとまずホッとしました。

 

 病院内での生活はもっぱら読書三昧のようで、前回持って行った本が数冊あったはずなのですが、全部読んでしまい、新たに本を送ってほしいと言います。

 

 了解して、本屋にいって買ってすぐに送ると告げました。

 

 そして昨日の夕方、今度は父からの電話です。

 

「もう入院して40日にもなるのに、たいした治療も受けずにここにズルズルといてもしょうがないと思っている」と言います。

 

 状況を尋ねると、右手の指は相変わらず固定されていて、各指ともに動かそうとすると痛みが走るようです。

 

 そんな状況で退院しても、家での生活は無理だからもうしばらく辛抱するようにと促したのですが、家のことや、ショートステイで施設に預けてある母のことも気になるようなのです。

 

 折しもますます寒さが厳しさを増す時期ですから、まだ不自由な右手・右指のためにも,寒い実家での生活が良いはずがありません。

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  Lukas Jancickaさんによるpixabayからの画像

 

 せめてお正月は家で過ごさせてやろうと思い、病院に相談をしました。

 

 すると年末からの外泊は難しく、2日から4日までなら許可がおりるとのこと、コロナ感染を警戒して、外泊から戻る際には車内で抗原検査を実施し、結果がでるまで車内で20~30分ほど待機してもらうとのことです。

 

 年末年始の外泊を希望していたのですが、私と妻のスケデュールを変更し、その日程にあわせて準備することにします。

 

 頭ではわかっていても、家に帰った際に父の思いが揺れ動くのでは、と心配しています。