団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

日本人の諦観とネバーギブアップ

【度重なる集中災害】

「ネバ―ギブアップ」と力強くいうことのできる人は、心の強い人だと思います。

 

 しかし、このところの相次ぐ記録的大雨による被災地の人達には、とてもかけられない言葉でもあります。

 

 気圧配置の関係からか、同じ地域を完膚なきまでに次々に襲ってきた短期的大雨は、悪魔の所業としか言いようがありません。

 

「心が折れかけている」方々に対しては、どんな励ましの言葉をかければよいのでしょうか。

 

「強靭でしなやかな国土作り」と国は謳いあげていますが、今回の被災状況をみてみると、地方自治体が管理する二級河川以下の川の氾濫が目につきます。

 

 疲弊した地方自治体の予算だけでは、河川の修復や増強がどこまでできるのか、心もとない限りです。

 

 

【日本人の諦観】

 科学の力で自然に対抗しようと、もがいてはきましたが、どんな人間の知恵も易々と乗り越えて、今回のような川の越水・反乱そして津波が想定外で襲ってきました。

 

 災害の多い日本列島に住む日本人は、「自然には到底太刀打ちできない」とい
う半ばあきらめの気持ち、すなわち諦観を体得してきたといわれています。

 

 被災するたびに「仕方がない・・・」とあきらめの言葉を発して、次の希望を求めながら生きてきたのです。

 

 しかし決して諦めないという強い決意をもって、為政者や自治体そして防災専門家は、一致団結して「ネバー・ギブアップ」の精神を胸に、果敢に取り組んでほしいものです。

 

 東電の原発事故はもとより、今回の中小河川の越水災害の教訓を生かして、これまで以上に想定レベルを上げての対策を急いでほしいものです。

 

「想定レベルを超えた」というフレーズが消えるまで!