団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

働く高齢者の労働災害が増えている

 

【増える高齢労働者】

 

 

 働く高齢者の労働災害(労災)が増えているようです。

 

 

 

2018年に労災に遭った60歳以上の働き手は前年よりも10.7%増え、労災全体の4分の1を占めました。

 

 

 

政府は70歳までの雇用の確保を努力義務として企業に課す方針を打ち出していますが、高齢者が安心して働ける職場づくりが課題として浮かび上がっています。

 

 

 

 高齢者の就業状況についてみると、男性の場合、就業者の割合は、5559歳で90.3%60~64歳で77.1%、65~69歳で53.0%となっていて、多くの人が就業しています。

 

 

 

 65歳以上の働き手は10年前より309万人増えて875万人に達し、労働力人口全体(6830万人)の12.8%を占めているのです。

 

 

【身体と相談しながら仕事を続ける】

 いくら平均寿命が伸びたといっても、人間の身体がそれに応じて、健康体を長く保てるようになったわけではありません。

 

 60代70代になれば、誰でも持病の一つや二つは抱えながら生きているのです。この年代の集まりでの、話題の中心になるのは、病気や健康の話です。

 

 そんな中、60代になっても70を超えても働き続けるのが珍しくない世の中になっています。

 

 したがって仕事をしている最中のケガや、仕事で無理をしたことが引き金になって、病気になってしまうといった事が増えていくのは予想されることです。

 

 ただ仕事をし続けていた方が、社会との接点を持つことで、若さを保てたり、ボケ防止につながるという意見もあります。

 

 無理のない範囲で、働き続けるのはよしとして、肉体を酷使したり、神経を使う作業を長時間続けるような仕事は、災害につながりかねません。

 

 特に私が気になっているのは、いわゆる3Kの仕事に高齢者が多く就いていることです。

 

 消費税の値上げを前にして、我が家の周辺でも建物の建て替えやリニューアル工事がいくつも行われています。

 

 猛暑の中、ヘルメットを被り汗だくで交通整理をしている高齢作業員の姿を見るたびに、作業責任者は水分補給やこまめな休憩などをケアする配慮が必要だと傍を通るたびに心配しています。