【隣国の対立は自然?】
毎日のように日韓対立のニュースがマスコミで報道されています。
文在寅大統領の顔がテレビに映し出される度にうんざりしてしまいます。
何故にこれほどまでに「こじれた関係」になってしまうのかと、ため息が出る思いです。
このような対立は世界の中で稀有な例なのかというと、あちこちで起きているようです。
多くの専門家は、歴史的な国民感情や様々な利害を挙げ、「隣国同士の対立は自然だ」といいます。
国際法や紛争事例を紹介する「国際条約集」によりますと、国際司法裁判所(ICJ)には1947年から今年1月まで、国家間の争いを扱う裁判が約150件あり、このうち隣国同士は約4割に上っています。
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【隣国が対立している例】
●英国とアイルランド
アイルランドは1937年、実質的な独立を果たしましたが、英国領にとどまった北部6州(北アイルランド)では60年代以降、英国統治を望むプロテスタント系住民と、アイルランドへの帰属を求めるカトリック系住民の衝突が激化し、約3600人が死亡しました。
1998年の和平合意で、両宗派が参加する自治政府が発足し、同じEU加盟国として国境通過は自由になりました。
しかし、今回の英国のEU離脱問題によって、英領・北アイルランドの国境管理問題が浮上し、両国に緊張が走っています。
●ドイツとポーランド
第2次世界大戦でナチス・ドイツに侵略されたポーランドは近年、政府・与党を中心にドイツに補償を求める動きを見せています。
●中国とベトナム
ベトナムは、南シナ海の領有権などを巡り中国と対立しています。しかし、中国の支配を長年受けてきた歴史から、決定的な対立を避けるしたたかさを見せています。
他にも最近では、米国とメキシコの「不法移民問題」でトランプ大統領が国境に壁を作ると言い出して、国内外で物議をかもし、話題になりました😊。
このように隣国間の対立は、簡単には解決策は見えず、長期化するケースがほとんどなのですが、国際調停に頼らず、解決したケースもあります。
ロシアと中国は東部国境問題で、争っていたのですが、細かな土地取引を積み重ねる交渉などを30年以上続けることによって、2004年に合意をみました。
「相互の妥協と歩み寄り」がやはり重要なのでしょうか。
北海道道東の野付半島を訪れた時、16kmしか離れていない国後島を眺めた時のことを思い出しながら、日本とロシアの妥協と歩み寄りは可能なのだろうかと改めて思いました。
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