生活不活発病とは家から外に出なくなったり、家の中でもほとんど動かずにいることで、心身の機能が低下して病を引き起こしやすくなる状態を言います。
しかしそこまでの状態まで行かなくても、不活発な状態を招く危険がいくつもあり得ます。例えばお金の余裕がないことで旅行はもとより、ちょっと電車に乗って何かを見に行くといったことですら躊躇ってしまいがちです。
年金生活者にとって、電車賃の何百円といった金額ですら大きな出費なのです。ちょっと工夫すれば、電車に乗らずに、健康のために歩いて出かけるのもいいと思うのですが、それも億劫になってしまいます。
たまには気晴らしに外に食事に行こうとなっても、先だつものとの相談です。そのようにして、いろんな楽しみを諦め、だんだん活動的でなくなる生活へと陥っていくのです😢。
典型的な不活発な過ごし方は、一日中テレビを前にごろごろしている生活を送るというイメージです。最もこれはかなり高齢になってからの状況でしょうが、私の母はテレビが友達だと言います。足が不自由なうえに、近所の友達が皆亡くなってしまい、お茶飲みに来てくれる人もいないので可愛いそうな気もします。
定年後の60代はもとより、70代くらいまではなるべく動き回る工夫が必要です。
「きょういく」と「きょうよう」という言葉があります。教育と教養ではありません。今日行くところがあるが「きょういく」、今日用事があるが「きょうよう」です。
お金をかけずとも、「行くところ」や「用事」は作りだせますから、なるべく用事を作り動き回ることです。外に用事を作らなくても、家の中の片付けや掃除などでも十分体を動かせます。
私は60代ですが、外に用事を作るというと、真っ先に友達と会い旧交を温めるなどということを思い浮かべてしまいます。
定年後しばらくは、飲み仲間だった悪友から頻繁に誘いがありましたが。最近は誘いもめっきり減りました。
毎年花見の時期に連絡があったメンバーからも、今年は連絡がありませんでした。不活発病に陥っていなければいいが、と心配になります😢。