団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

日本人の歯

 「8020運動」をご存知でしょうか?80歳まで20本以上の歯を維持しようという運動です。


  私は若い頃に親不知を抜いてしまいましたが、現在何とか20本を維持しています。しかし80歳まで今の状態を持続できるかは、自信がありません。

 

 長く自分の歯を保ち続けるのには、口腔ケアをしっかり行うことは勿論大事なのでしょうが、遺伝も関係しているように思います。

 

 私の父親は90歳になろうとしていますが、今でもほとんど自分の歯を保ち続けています。しかし母親は30年も前に総入れ歯になってしまっています😊。

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 丈夫な歯といえば、深沢七郎の短編小説「楢山節考」のおりん婆さんを思い出します。

 

 姥捨て伝説を題材にした衝撃的な内容の作品でした。


 70歳になると山に捨てられるという掟がある村で、主人公のおりんは69歳で歯が33本もあります。

 来年には楢山へ捨てられるという年になって、自分が健康体なことを恥じたおりんは石臼に歯をぶつけ、歯が折れたことににんまりするのです。

 

 小説ですからフィクションの世界の話ではありますが、昔の貧しい農村では、口減らしのため姥捨て伝説に近いことは実際あったのかも知れません。

 

 今だったら70歳で丈夫な歯を持っていれば、本人はもとより周りの人たちにとっても喜ぶべきことでしょうが、いつまでも生きていてはいけない世界とは何ともやるせないものです。

 

 人によって歯の丈夫さは異なるように、人種によっての違いを感じる事があります。

 

 例えばアフリカの人たちは、真っ白いきれいな歯の人が多いのですが、日本人以上に歯の手入れを行っているとは思えないのに、何故なのかと思います。

 調べてみると人種による差があるようで、日本人はもともと黄色みがかった歯の人が多いようです。

 

 地球上のどこで生活するかによって、食べ物に含まれるミネラル成分の摂取の違いや、軟水・硬水どちらを飲んでいるか等、長い時間の経過の中で、歯の質の違いに影響を与えてきたのかも知れません。

 

 最近では美容やイメージアップのために、歯をきれいに見せるための処置を金に糸目を付けずに、行う人もいます。

 

 私にとってはもう見た目などどうでもいいので、とにかく自分の歯を少しでも長い時間残せるように、頑張りたいと思います😊。