団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

リモート盆踊りと住民の絆

 もうすぐ8月になります。

 

 8月の代表的な恒例行事といえば、盆踊りですが、今年はコロナ・ウィルスの影響で、相次いで中止が発表されています。

 

 そんな中で、盆踊りをインターネットで生配信し、映像を自宅で楽しんでもらおうという「リモート盆踊り」が話題になっています。

 

 外出をできるだけ控えるよう呼びかけが行われている東京都ですが、その東京・千駄ヶ谷の神社では、盆踊りの先生たちが、やぐらを囲んで踊っています。

 

 一般の来場者の姿はなく、代わりにあるのはカメラなどの機材です。

 

 ここの盆踊りは戦前から続き、毎年3000人以上が参加していたそうです。

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    Miroslav KaclikさんによるPixabayからの画像

 

 今年は中止する案も出ましたが、地元の商店街が中心になって準備を進め、形を変えて実施に踏み切ったのです。

 

 毎年そろって盆踊りに参加してきた一家は、今年は自宅の屋上に3世代が集い、パソコンの画面で楽しみました。

 

 リモート盆踊りという初めての取り組みに参加した人は500人近くに上ったそうです。

 

 千駄ヶ谷大通り商店街振興組合の岡崎千治理事は「これなしでは夏が始まらない、終わらない」「お祭りは地域の一体感を得るためにやっているもの」と話しています。

 

 地域の絆を確かめるためにも、盆踊りを全面中止するという選択肢は選びたくなかったのでしょう。

 

 似たようなリモート盆踊りを企画する自治体は他にもあるようです。

 

 新しい生活様式を実践していくうえで、「非接触」が重要なキーワードになっています。

 

 夏祭りのような恒例行事を通じて、地域の一体感を感じてもらうのに、接触を防ぐという条件をつけては、目的を達成するのはなかなか難しいような気がします。

 

 盆踊りをしている様子を家で見ているだけでは、一体感は感じられないと思いますので、例えばオンライン飲み会を規模を大きくしたような仕組みを作って、盆踊りの画面を見ながら、住民通しが発言したり、自由に感想やコメントを入力したりといった工夫が必要になってくるのではないでしょうか。

 

 

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暴れ川の氾濫により、住めない場所が増えていく

 今日も朝から雨が降っています。

 

 いかに梅雨とはいえ、これだけ毎日降られるとウンザリします。

 

 ただウンザリで済むならよいのですが、西日本はこれまでの災害に追い打ちをかける無情の大雨が降っており、重なる被害が心配なところです。

 

 日本は、海に囲まれた島国で、国土が狭く、縦長の形で国土の75%が山地であることなどから、河川が多く、世界的にみると、非常に急流で短いことが特徴です。

 

 昔から「暴れ川」と呼ばれる川が各地にありました。

 

 日本三大暴れ川といわれるのは利根川、筑後川、吉野川です。

 

 暴れ川なのにそれぞれ坂東太郎、筑紫次郎、四国三郎という愛称がつけられているのは、いかにも日本的ですね😊。

 

 その暴れ川の筆頭、利根川は江戸時代には東京湾に注いでいました。

 

 しかし氾濫をくりかえす利根川が、江戸の町に災害をもたらすことを避けるため、千葉県の銚子河口に注がせる一大事業を成し遂げたのは有名な話です。

 

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  Free-PhotosさんによるPixabayからの画像

 

 今月14日に氾濫した江の川は、全長約200㎞と中国地方で最も長い川で、これまでも度々氾濫を繰り返してきました。

 

 昭和47年豪雨を機に、堤防整備を進めてきたものの、堤防整備率は広島県側の77%に対して、島根県側は54%にとどまっています。

 

 堤防が全く整備されていない地区では、氾濫が起こるたびに、住民が出ていき、過疎化に拍車がかかっているといいます。

 

 住民側が再三求めている堤防整備がなかなか進まない理由として、国交省は「江の川は中国地方で一番大きな川で、下流にいくに従って当然流量が大きくなり、堤防も大きくなる。延長が長くなるとその分、余計に時間とお金がかかってくる。」と言います。

 

 しかしもっと早く堤防整備を進めていれば、防げたかもしれない今回の江の川の氾濫、異常気象がもたらす集中豪雨が再び起これば、怖くて住み続けていられない住民は増えていくのかも知れません。

 

 安倍首相は再三「国土強靭化計画」などと言っていたのですが、異常気象がもたらす大雨による水害は、待ってはくれないでしょう。

 

 

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食をともにするのは、人間関係づくりに不可欠

「定額給付金により鰻屋行きを決断」

 

 昨日は「土用の丑の日」でした。

 

 普段は、ウナギなど高嶺の花で、うなぎ屋の前を通りかかっても、見てみないふりをして通り過ぎるのが常です。

 

 今年も、当日まで「土用の丑の日」であることを無視して、やり過ごそうとしていたのですが、妻と買い物に行った際に、ウナギを焼くいい匂いに思わずそそられてしまいました。

 

 そして「今夜は鰻丼にでもしようか」と思わず口走ってしまったのです。

 

 妻は、最初は「え~!?」という反応でしたが、やはり同じく甘い香りにそそられていたようです。

 

 この日は娘も早く帰ってくると言っていましたので、早速娘にラインで連絡をしてみます。

 

 すると娘からも賛成の返信です。

 

 鰻重を前にした夕食は、いつにも増して会話が弾んだように思います。

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      OpportunitasさんによるPixabayからの画像

 

 今年はウナギの稚魚が豊漁だったと聞いていたので、値段も下がっているのかと思いきや、稚魚が育つ9月頃にならないと値段は下がらないといわれ、少しガッカリです。

 

 しかし「清水の舞台から飛び降りる」つもりの一大決心ではなく、家族全員が鰻の誘いに即、乗ってきたのは、10万円の特別定額給付金のなせる業です😊。

 

「政府の景気刺激策GO TO EATキャンペーン」

 

 今日から始まった「GO TO トラベル キャンペーン」は、多くの問題を抱えながらも、見切り発車をしました。

 

 差し当たり、明日からの4連休での人の動きの結果が、感染拡大を助長することにならなければいいが…と懸念しています。

 

 政府は次の景気刺激策として、「GO TO EATキャンペーン」を計画しています。

 

 外食をする際に、飲食店利用料金の一部を、政府が肩代わりして外食を促す、というものです。

 

 この策により、多くの人が飲食店を利用する可能性が高まり、飲食店側としては大きなチャンスとなるのでしょうか。

 

 またその際に、政府の支援を利用して、少し贅沢をしてみようかという人も増えるかも知れません。

 

 しかし、夜の外での飲食の場で、感染リスクが高まることは、これまでの結果が示していますので、店側も利用者側も十分に注意しなければならないでしょう。

 

 換気の対策をしっかり行っている店かどうかを、注意深くチェックして、店選びをする必要があります。

 

 我々人間は、長い間「一緒に食事をすることで、コミュニケーションを円滑にする」という営みを続けてきましたので、新しい飲食行動様式を確立して、感染リスクを避けつつ、「一緒に食をともにする」営みを守っていきたいものです。

 

 

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もうそろそろ専門家を盾にした決定手法は見直すべきでは

 今回の国の観光支援事業「Go To トラベル」キャンペーンが決まる経緯をみていて、「あ~、またやっているな」と感じてしまいました。

 

 このキャンペーンを前倒しで実施しようとした矢先に、東京で感染者が急増してきました。

 

 この状況をみて、多くの専門家が「前倒し」実施を見送るべきだと主張しました、そして小池東京都知事も。

 

 このような逆風が吹きだす中で、疲弊した観光関連事業を救うことを急ぐあまり、「東京を除外する」という条件を加えて、予定通りのキャンペーン実施を決定しました。

 

 当然、その決定に関われなかった東京都や都民には不満が残ります。

 

 また、その決定は、感染症対策の分科会メンバーも参加する会合において、短時間の中で行われます。

 

 決定後、マスコミの取材等により、分科会の感染症専門家メンバーは、反対意見を述べる機会も与えてもらえなかったことが分かりました。

 

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               Hans BraxmeierさんによるPixabayからの画像

 

  政府、役人を含め、日本の行政は、「専門家がこう言っているから」とか「専門家が問題ないと言っているから」という理屈を盾にして、自分達がつくったシナリオを通そうとします。

 

 今回の「Go To キャンペーン」に限らず、昔から政府・行政⁽役人⁾は、自ら希望する方向に事を持っていこうとする際に、批判をかわすために、委員会や分科会という名前で、そのテーマの専門家を招集して審議させます。

 

 その際にややもすると、行政側が進めたい方向とは違う結論になってはいけないので、そのテーマに賛成意見を述べたり、斟酌できる専門委員を人選するのが常です。

 

 当たり前だといえば、当たり前ですが…。

 

 広く国民の意見を聞いてばかりいると、決まるものも決まらないということはあるでしょうが、自分達に都合の良い考え方を持つ専門家を集めて、そこで審議した結論を錦の御旗にして、ことを進めようとする手法は、もうそろそろやめた方がよいのではないでしょうか。

 

 

 

ヒグラシの鳴き声の思い出

 昨夕、散歩をしていると神社の林からカナカナカナというヒグラシの鳴き声が聞こえてきました。

 

 7月のこの時期に、ヒグラシの鳴き声を聞くことはなかったので、オヤっと思い、しばし佇んで聞き入ってしまいました。

 

 私は幼いころに、山間の清流の傍にある家で育ちました。

 

夏になると川から心地よい風が吹いてきて、畳にゴロンと横になると、そのまま寝入ってしまうことがよくありました。

 

そして長い昼寝から目覚めたとき、ヒグラシの鳴き声が川の反対側の林から聞こえてきて、一日の終わりを告げているような「物悲しい鳴き声」と川の流れのハーモニーが、身に沁みついています。

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          PexelsさんによるPixabayからの画像

 

 都市部に住むようになって、ヒグラシの鳴き声を聞く機会はめっきり減ってしまいましたが、それでも実家に帰った時や、旅行に行った先などで、カナカナカナという鳴き声を聞くと、幼い頃に感じたあの感覚が、その都度蘇ってきたものです。

 

 晩年を迎えた今となっては、若い時に感じた以上に「人の哀れ」や「物悲しさ」を鳴き声の中に、一層感じるようになってきました。

 

 辞書を引くとひぐらしは、朝から晩まで、一日中、ひねもす、といった意味もあります

 

 徒然草にも、「つれづれなるままに、ひぐらし、硯⁽すずり⁾に向かひて」という序文の一節があります。

 

 することもなく手持ぶさたなのにまかせて、一日じゅう硯に向かって、といった意味です。

 

 これからの残された人生は、手持無沙汰にまかせて、一日中それほど意味を持たないことに没頭する「ひぐらし生活」といった過ごし方が増えていくのでしょうか。

 

 ただ現時点では、一つのことに没頭する機会はあまりなく、いろんなことに興味を持って、首を突っ込みたがる生活から抜け切れていません。

 

 また、家で何かに没頭するにも、同居人が家にいると、事あるごとに話しかけられたり、買い物につきあわされたりと、一日何かに没頭して過ごす生活とはかけ離れた日々がまだまだ続きそうです😊。

 

 

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お坊さんのいないお葬式は定着していくの?

 最近「お坊さんのいないお葬式」というCMをよく見かけるようになりました。

 

 お坊さんのいないお葬式とは、宗教儀式を行わない葬儀のことで、「想送式」というそうです。

 

 故人をそれぞれの想いで送る葬儀で、参列した代表者数名に「想送証明書」にサインをしてもらい、“みんなで故人を送り出した”という証をつくる『想送の儀』、故人や故人にまつわる思い出の写真データなどから制作したムービーで、参列者みんなで故人の在りし日を回想する『メモリアルムービー』といった、遺族の心に区切りをつける儀式を行います。

 

故人を冥土に送り出すのに、お坊さんのお経はなくてはならないものと思っていたのですが、無宗教の人にとっては、お坊さんを呼ぶ必要はもともとないのかもしれません。

 

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        Capri23autoさんによるPixabayからの画像

 

 私の両親は、かなりの高齢になったとはいえ、まだ生きています。故郷のお寺のお坊さんとは付き合いが長く、お盆になるとお経をあげに家まで来てくれます。

 

 そんな関係ですから、父母が亡くなった時には、お坊さんを呼ばないお葬式などできるわけがありません。

 

 しかし時代が大きく変わった今、樹木葬や海洋散骨、音楽葬など、故人や家族の希望を考慮したスタイルの葬儀が重視されるようになってきました。

 

「お坊さんのいないお葬式」というのも、現代のニーズに合致したスタイルなのかもしれません。

 

 先回、「神社の危機」をブログに書いたのですが、「お坊さんのいないお葬式」というスタイルが増えていくことになると、今度は「お寺やお坊さんの危機」を心配しなければなりませんね。

 

「坊主丸儲け」という言葉があります。

 

 坊主は読経のみで仕入れ(必要経費)がなく、お布施がそのまま利益になるじゃないかということを揶揄的に表現したものです。

 

 お盆に帰省した時、バイクに乗って次々と檀家の家を訪問して、読経をした後、お布施を巻き上げて(?)いくお坊さんをみていると、まさに「坊主丸儲け」だなと密かに思ったものでした😊。

 

 しかしお寺によっては懐事情が苦しいところも少なくないようです。

 

 人口減少や地域の過疎化によって、檀家の数は減少していますし、一般の法人と異なる点として、寺院運営のための公的支援は受けられません。

 

 また重要文化財に対する支援は別として、国や自治体からの補助金は基本的にありません。

 

 加えて、「お坊さんのいないお葬式」などが増えていくと、存続の危機を迎えるお寺やお坊さんの失職なども出てくるかもしれません。

 

 

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コロナ禍の病院経営悪化に手をこまねいていてよいのか

 ブルーインパルスが飛んだり、全国各地で青い花火が打ち上げられたりと、コロナウィルスに立ち向かう医療従事者へ感謝の意を伝える様々なメッセージが送られています。

 

 そんな中、予てからコロナウィルス感染者への対応による病院経営の悪化が懸念されていました。

 

そしてついに東京女子医大病院では、病院の財政悪化を軽減するためという理由で、すでに医療スタッフの給料が減額されていることに加え、今夏のボーナスカットの発表がされました。

 

 特に、今回のコロナ感染者専門外来の看護師は、一週間仕事をすると、一週間の休みを義務付けられていますが、その結果、他のスタッフに比べ休みは多いが、給料は半分程度まで落ち込んでしまっているという状況だったようです。

 

 その結果、今回看護師400人以上が退職希望を出していることが分かりました。

 

 自己犠牲を払うことが美徳とされている風潮のなかで、献身的に働いていた看護師たちが、このような給料では、生活が立ちいかなくなり、辞めざるを得ないと決断したようです。

 

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               Manfred RichterさんによるPixabayからの画像

 

 東京女子医大の関係者は「元々病院は経営難だった。そこに新型コロナの影響で専門外来新設などのための支出がかさんでしまった。」といいます。

 

 ボーナスをゼロにしなければならないほど、追い詰められてしまっているという事態になっているのです。

 

 今回あらたに就任した日本医師会の中川俊男会長は、「ボーナスをゼロにしなければいけないほど、追い詰められているということだ。新型コロナウィルス感染の危険があるといわれながらも、風評被害にも会いながらも、それに耐えて献身的に働いてきた方々が、追い詰められるということだと大変なことになる」

 

 そして中川会長は「早期に手を打たなければいけないと認識している」と答えています。

 

 東京では7月9日、新規感染者数が過去最高となる224人となり、感染の再拡大が懸念されています。

 

 今回の同病院の看護師の大量退職といった事態は、他の病院にも波及する可能性があるのではないでしょうか。

 

 忍び寄る第2波を前に、「医療崩壊」を防ぐ方策を医師会のみならず、新型コロナ感染者の受け入れを強く要請してきた地方自治体、そして国が早急に手を打つべきです。

 

 私も昔、この病院で手術をうけた経験があるのですが、その時に夜も走り回って患者さんのために献身的に働いていた看護師さんたちの姿が目に焼き付いています。