【まんが日本昔ばなしは大人のファンの方が多かった】
「まんが日本昔ばなし」を子どもと一緒によく見ていました。
仕事のストレスを癒すうえで、私にとってとても貴重な番組でした。
「むか~し、むかしのことじゃったぁ」の常田富士夫さんと市原悦子さんの語り口は、ノスタルジックで自分の子供の頃を思い起こさせるものでした。
先日、生前の市原悦子さんのインタビューでのやりとりを聞いていましたら、この番組はじつは子供より大人のファンが6割くらいなのですと言う話をされていて、「さもありなん」と合点しました。
当時を振り返っても、私の子供たちは野山を駆け回って遊んだ経験などありませんから、懐かしさなど覚えるはずがありません。
かえって私の方が、昔ばなしの絵のアニメに自分の子供の頃をだぶらせてテレビを夢中で見ていたのかも知れません😊。
市原さんと常田さんは「二人で車椅子生活になっても、この番組を続けていきたいね」と話していたといいます。
そのお二人が、2018年7月に常田さん、そして先日2019年1月13日に市原さんと、相次いで亡くなりました。
【良い番組を作るのはお金がかかる】
「まんが日本昔ばなし」は、惜しまれながら1994年に終了しました。
20年にわたる長寿番組でした。
市原さんはインタビューの中で、私達は続けたかったのに、この番組は絵にお金と時間がかかり、制作費コストがかさむので、打ち切りにせざるを得なかったと打ち明けていました。
良い番組を作るのは、お金のかかるものなのですね。
【語り口の魅力】
「まんが日本昔ばなし」の温かな語り口は今でも忘れられません。
市原悦子さんの語りやナレーションは、以前から高い評価を得ていました。
ここまでになるには舞台での経験が関わっているようです。
市原さんは、「舞台を観に来てくれた隅の方の一人一人にまで、自分の声や台詞がよく聞こえるように意識して、声を出していました。」と話していました。
そのような舞台経験の積み重ねの努力と本来の才能とが相俟って、あの素晴らしい語り口やナレーションを生み出したのですね😊。
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