団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

 新型ウィルスによる経済への計り知れない影響

【日本国内の感染者が急増】

 新型ウィルスが国内のあちこちに感染者を発生させています。

 

 しかも感染経路を辿るのが困難なケースが相次いでいることで、深刻度が急速に増しています。

 

 濃厚接触の定義が私にはよくわかっていませんが、飛沫感染や接触感染だけでなく、感染者が触れた手すり・ドアノブ・食器等々あらゆるものにウィルスがとりついて、感染が拡大しているような気がします。

 

 こうなると訪日中国人への接触のみならず、不要不急の外出を避ける動きが増加していくのではないかと懸念しています。

【シンクタンクが予測する以上の影響も?】

 このような状況を受けて日本の各シンクタンクは、軒並み今後の日本経済に対し、悲観的見通しを発表しています。

 

 たとえば「大和総研」は、感染拡大が3か月程度でおさまる場合でも中国人観光客がおよそ100万人減ることなどで、今年の実質GDPが0.2%程度、金額にして1兆円程度押し下げられるとしています。

 

 またさらに影響が1年続くと中国経済の減速で日本の輸出の落ち込みも深刻になり、GDPは0.9%程度押し下げられるとしています。

 

 しかし私は、もしかするとこの程度の落ち込みでは済まないのではないかと思っています。

 

 すでに中国人観光客が激減したことにより、日本各地の観光地が大打撃を受けているようですが、欧米では中国のみならず日本も含めて黄色人種国全体を敬遠しつつあるようで、欧米からの観光客も激減するのではないかと恐れています。

 

  クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に留め置かれている乗客に関しては、2月19日の開放を前に、アメリカ大使館が自国民を連れて帰るチャーター機を用意したとの報道なども、日本の対応に対する苛立ちの表れではないでしょうか。

 

 SARSの時には世界経済を0.3%押し下げたといわれていますが、当時より中国経済の影響力が増している現在、今回はもしかするとそれ以上の影響が出そうな気がします😢。

 

 

我が娘は大物!?

私の下の娘は毎朝6時過ぎに出勤していきます。

 

昨日の朝もいつも通りに慌ただしく出かけて行きました。

 

玄関のドアがバタンと閉まる音で、出勤したことをいつも認識しています。

 

それから30分後に妻が起きてきます。

 

 妻は起きてくると、玄関のドアを開けて、今日のお天気や温度の状況をチェックするのが習慣になっています。

 

今朝も玄関に向かっていくと、いきなり声が聞こえてきました。

 

「あら?靴がばらばらに片足分ずつ残っているけど、まさか右足と左足別々の靴を履いて行ったんじゃないでしょうね?」

 

私は、そんなことに関心がありませんから、「まさか?」と答えただけですが、妻は即ラインで娘と連絡をとっています。

 

玄関を出て、もう30分以上が経過していますから、今頃は電車に乗っているはずです。

 

ラインのメッセージに気づいたようで、返事が返ってきました。

 

なんと!そのまさかが現実だったようです。

 

右足、左足と別の靴を履いて出てしまい、妻からの連絡をもらうまで気付いていなかったようです。

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妻の方が慌てた様子で、「会社まで届けようか?」とメッセージを送ると、本人から「昼に家の近くまで仕事に行くから、駅まで持って来てください」との返事。

 

午前中は職場なので、“ウケ狙い”で周りの皆にみてもらい笑いを取るとメッセージが送られてきたようです😊。

 

妻の感覚からすると、電車に乗ってからでも気づかず、さらに皆に話してウケてもらうという娘の言動は信じられないようで、あきれ顔です。

 

朝、家を出てから、靴下に穴が開いていることに気付いたり、ストッキングがデンセンしていたりなどというと、その日一日気分が落ち込んでしまったりするものですが、我が娘は違うようです😊。

 

この時に「くじけない楽観主義」を説いたアランの幸福論を思い出しました。

 

「幸福はいつもわれわれから逃げてゆくものだ、といわれる。ひとから与えられた幸福を言うのなら、それは正しい。与えられた幸福などというものは、およそ存在しないからである。しかし、自分でつくる幸福は決して裏切らない。
(幸福論・本文より)」

 

我が娘が本当に大物だといいんだけど……😊。

 

人生の終末期

【医者に告げられた終末期】

 年の初めから義母が入院生活を続けています。

 

 地域の拠点病院で肺に溜まった水を取り除いてもらい、別の病院に転院しましたが、いまは落ち着いてみえます。

 

 しかし、両病院の担当医に同じように告げられたのは、終末期に入っているということでした。

 

 見た目だけ見ると、そんな深刻な状況には見えません。義母本人は、もう少しすれば、家に帰れると思っているようです。

 

 医者は、もう家での一人暮らしは無理だと言います。それからというもの、妻と義妹は退院後に義母を受け入れてくれる施設を探し廻りました。

【難航した施設探し】

 お金を出せば受け入れてくれる施設は結構ありそうですが、年金収入の範囲で入ることのできる施設がなかなか見つかりません。

 

  病院の相談員は義母の状況をみて「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」を勧めてくれますが、予算の面で難しい状況です。

 

 医者の言う通り終末期で、あとせいぜい半年か1年というのであれば、貯金を取り崩して何とかなりそうですが、まだまだもう少し長く生きる(勿論、それが彼女達の願いではあるのですが…)ことができるとなれば、それこそ「介護破綻」に陥りかねません。

 

 いくつもの候補施設を見て回りましたが、納得のいく条件の施設に巡り合えず、時間ばかりが過ぎ去ります。

 

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【最後の候補施設】

 病院から退院を迫られる中、一縷の望みを託して最後の候補施設を訪れました。

 

 分かりにくい経路を四苦八苦しながらたどり、ようやく施設に到着、外見は古そうな建物に見えます。

 

 玄関には時節柄、感染予防のために「面会お断り」の張り紙が貼られています。

 

 入ると広いエントランスと広い受付で、数人の女性スタッフが働いています。

 

 面談室に案内され、施設の概要の説明を受けましたが、聞いているうち今の義母の状況からすると、今まで見た中で一番あった施設のような気がしてきました。

 

 その理由の一番は、施設長が医者で、一定の医療行為が施設内で可能だということでした。

 

 予算面でも年金の範囲に収まりそうです。

 

 こちらから義母の状況やこれまでの病歴などを説明したのち、施設を案内されましたが、外見とは違いどの部屋も大きな窓から光が入る構造で、とても明るいことが印象に残りました。

 

 後日、責任者の方が義母を訪ね、面会をしたのち、会議にかけられ、正式に入所許可がおりるという段取りになるとのことでした。

 

 施設を後にし、彼女たちに受けた印象を尋ねると、二人とも「今まで見た施設の中で一番よかった」とのこと。

 

 何とか入所が決まってくれることを願うばかりです。

 

 気丈な義母は、家で過ごすことを願っていますから、入所してしばらくは抵抗がありそうですが、それは誰でも経験する通過点だそうです。

 

 入所したては、特別に面会が許されるそうですから、まめに訪ねて行きショックを和らげようと二人は話し合っています。

 

 あとどのくらい生きられるのか分かりませんが、残された余生を穏やかに過ごすことができる施設であることを、今はただ願っているところです。

 

 

 

ウィルスと人類との闘い

 新型コロナウイルスが猛威をふるっています。

 

 もはや日本中どこで感染してもおかしくないというステージに入っているとニュースで報じています。

 

「うがい手洗い・マスク着用の励行」と連呼され、実行に移している人が多いせいで、今年はインフルエンザにかかる患者が激減しているようです😊。

 

 うがい手洗い・マスク着用の励行が、いかに有効かが証明された格好です。

 

 いま日本を訪れている欧米人に「中国に近い国である日本にいて、新型コロナウイルスへの感染は心配ではありませんか?」という取材をしている報道番組をみていたところ、「日本は安全な国ですから、心配していません」と多くの人達が応えていました。

 

 安全に対する日本への信頼は相当なものだな、と改めて感じています。

 

 昔、イザヤ・べンダサン(著述家・山本七平氏)が、その著「日本人とユダヤ人」(1971.9.30発刊)の中で、「日本人は水と安全はタダだと思っている。」と述べていたことを、思い出します。

 

 安全を確保するための先達の努力も、寄与したのかもしれません。

 

 日本に対する安全神話は、まだまだ健在のようです。

 

 しかし毎年訪日外国人が増え続けている現在、ウィルス感染も含めて、安全の確保がどんどん難しくなってきている気がします。

 

 温暖化の影響での自然災害をみれば、日本は世界でも突出して増えている国でもあります。

 かつてウィルスが人類を滅ぼすという内容のSF小説を読んだ記憶がありますが、フィクションだったことが、現実のものになりつつあるのかも知れません。

 

 クルーズ船でまた新たに41人の感染が確認されたようです。

 

 船内で部屋に14日間留め置かれる人たちの苦痛は大変なものだと思いますが、人類とウィルスの闘いという見地からすると、我慢してもらうより仕方がないのでしょう。

 

 安全な国・日本という信頼を維持するためにも。

 

 

 

 我が家の「名前のない家事」

【家事をし続けることの大変さ】

 昨夜、風呂に入る前に下着の着替えを取りだそうとすると、アンダーシャツがありません。

 

 妻に聞くと、洗濯していないとのこと。

 

 仕方がないので、長袖の下着で凌ぐことにしました。

 

 妻はこのところ入院している義母のところに通っています。

 

 午前中は家で家事をこなし、午後病院に向かうという毎日です。

 

 ただケアマネージャーとの電話でのやりとりなどが入ると、家事時間は削られてしまいます。

 

 私も時間がある時には、家事を手伝ったり、病院の送り迎えで車を出したりしているのですが、仕事がある日などは、それはできません。

 

 また退院後に義母をどこに受け入れてもらうかというのも重くのしかかっている課題です。

 

 そのため合間を縫って、施設見学に義妹と一緒に出掛けたりもしています。

 

 時間があれば、私も一緒に車で行くこともあります。

 

 そんな日々ですので、つい家事も疎かになりがちです。

 

 

【名前のない家事】

 最近「名前のない家事」という言葉をよく耳にします。

 

 掃除、洗濯、料理などは「名前のある家事」です。

 

 たとえば“掃除”といってもその家事はたくさんの小さな家事たちの集合体なのです。

 

 掃除なら「掃除機のフィルター清掃」、「紙パックや床拭き用シートの交換」など、洗濯なら「衣類をネットに分けていれる」、「洗濯した衣類を畳んで家族ごとに分類する」さらに「家族それぞれの収納場所へ片付ける」「洗剤や柔軟剤を買いに行く」など、料理なら「必要な材料や調味料の買出しに行く」「栄養のバランスをみながら献立を考える」「賞味期限を管理する」などなどです。

【せめて名前のない家事は引き受ける】

 我が家の場合で考えると、掃除、洗濯分野の「名前のない家事」はこれまでも私と娘が結構引き受けてきたような気がします。

 

 ただ普段使いの柔軟剤を違う商品を買ってきてしまったり、開封済の調味料がまだ残っているのに、新しい調味料を開封してしまったりとちょくちょく失敗することも多いのですが…😢。

 

 当面、義母の受け入れ先の施設が決まるまでは、今まで以上に名前のない家事ばかりでなく、名前のある家事も積極的に手伝っていかなければいけないと娘と決めました。

 

 

今月は時が経つのが長く感じています

 いつもだと一ヶ月があっという間に過ぎる感覚なのですが、年明けからのこの1月は長く感じています。

 なぜかな?と思い、考えてみました。

 

 年末から帰省し両親の無事を確認したことに始まり、その後義母が体調を崩し、緊急入院した後、転院し、その間に医者から自宅にはもう戻るのは難しいと告げられ、受け入れて貰える介護施設探しに奔走(といっても妻が中心です)。

 

 そして叔父が突然亡くなり、高齢の父を連れて葬儀に参列。

 

 目まぐるしく色々なことに対応しなければならない日々を送りました。

 

 主に暗い気持ちになる出来事が続き、一日一日が重い日々だったのかと思い至りました。

 

 心に突き付けられる、自分にとってのつらい情報を理解し、咀嚼(そしゃく)する時間は、重く長い時間に感じられたのかもしれません。

 

 そんな中、昨夜は旧職場でお世話になった先輩と久しぶりに会いました。

 

 共通した仲間の近況や、お互いの今の生活ぶりなどの話に花が咲き、3時間以上の飲み屋での時間があっという間に過ぎ去りました。

 

 久しぶりに痛飲をしてしまい、今は体調がすっきりしていませんが、気分は少し晴れやかになった気がします。

 

 ふと鴨長明の「方丈記」の冒頭の一節が頭に浮かんできました。

 

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。」

 

 現代語でいえば、

 流れ過ぎていく河の流れは途絶えることがなく、それでいてそこを流れる水は、もとの水ではない。

 

 河の流れの「よどみ」に浮かんでいる水の泡は、一方では形が消えてなくなり一方では形ができたりして、長い間そのままの状態でとどまっている例はない。

 

 この世に生きている人と、その人たちが住む場所とは、またこの流れと泡のようである。

 

 これからは私の身の回りに「無常」を感じる出来事が、次々に降りかかってくるような気がしています😢。

 

 そうした中で、気分を晴れやかにしてくれる出来事が、時折織り交ぜられてくれることを願うばかりです。

 

 

 

 

 

米国の若者が社会主義に共感(その2)

【前オバマ大統領が社会主義者?】

 米国の若者の間に社会主義への共感が広まったのは「格差の拡大」であることは前回のブログで触れたとおりですが、オバマ前大統領が保守派から「社会主義者」と呼ばれていたことも関係しているのではないかといいます。

 

 オバマ政権が導入した医療保険制度「オバマケア」は、民間保険への加入を促す補助が柱でしたが、「社会主義的な政策」と評されました。

 

 オバマ氏のことを好感する若者の多くは「オバマ氏が社会主義者なら、社会主義も悪くはない」と感じたのではないか…。

 

 

【高齢者と若者の間に温度差】

「高齢者と温度差がある」というのは米国の左派に関する著書が多数ある、米ジョージタウン大学のマイケル・カジン教授です。

 

 冷戦が終結して30年が経ち、格差が拡大するばかりの米国資本主義社会に、若者は嫌気が指しているのではないかといいます。

 

 社会主義体制は言論の自由もない暴政や一党独裁を意味します、トランプ大統領をはじめ与党・共和党はそのあたりを分かっているから、野党民主党を「急進的な社会主義政党」と呼んで攻撃しています。

 

 社会主義への共感は、民主党の左派に勢いを与えていますが、若者よりも高齢者の方が、投票に行く傾向が強いことを考えると、民主党にとって有利にも不利にも働き得るのではないかとカジン教授は分析しています。

 

 米国で社会主義と言えば「民主社会主義」を指すのが一般的です。民主社会主義者を名乗るバーニー・サンダース上院議員は、社会福祉政策を拡大し、国民皆保険の実現や労働組合の強化を訴えています。

 

 富裕層への課税強化を訴えていますが、人々が裕福になることを否定しているわけではなく、企業の国有化も望んではいません。

 

 基本的には日本や欧州のような社会保障制度を実現すべきだと訴えているのです。

 

 カジン教授は、このような主張は米国民にとっては新鮮な内容だと言っています。

 

 民主党大統領選は混戦状態ですが、ここにきてサンダース上院議員がトップの指示を集めています。

 私も、現在の米国の状況を良しとしない若者たちが、今後どう動くのか注目してウォッチしたいと思っています。