団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

就職氷河期世代の切実な危機

【国が氷河期世代の支援に乗り出した】

  政府は、就職氷河期世代の就労を促進するため、省庁横断の「支援推進室」を内閣官房に設置することを決めたようです。

 

 国もこの問題に取り組み事の重要性を、ようやく認識したようです。

 

 バブル崩壊後に社会に出たいわゆる「就職氷河期世代」、数年前に世代別の平均月収を5年前と比較したところ、35歳~44歳のアラフォー世代の給与だけが下がっているという衝撃の結果が出ていました。

 

 彼ら彼女らが学校を出たときは新卒一括採用の全盛期でした。

 

 そのタイミングで正社員に雇われる機会を逸すると、「非正規社員」から脱するのが容易ではないことは、その後の実情をみても明らかです。

 

 

【収入が伸び悩む実態】

  非正規雇用で働く場合、仕事の内容や雇用期間が限定的になりがちです。企業研修を受ける機会も少なく、スキルや技能を蓄積しにくい点も指摘されています。

 

 この結果、非正規雇用から抜け出せない「非正規ループ」に陥ってしまうのです。

 

 また氷河期に正社員になった人でも、希望する企業に入れなかったため転職するケースが多く、勤続年数が短い傾向があります。

 

 さらに、すぐ上のバブル世代が社内に大勢いるために昇進が遅れるといった事情から、給与が伸び悩んでいるのです。

 

【不安定な雇用が結婚や出産にも影響】

  未婚化の傾向は全世代で進んでいますが、実は最も未婚率が伸びているのがアラフォー世代です。

 

  非正規雇用であることや、正社員であっても給与が伸びないことなどから、男女ともに結婚相手に経済力や安定を求めますが、同じ理由でなかなか相手が見つからないのです。

 

 そんなアラフォー世代の子供世代、すなわち税金や年金の払い手は大幅に少なくなり、将来の社会保障も逼迫を免れません。

 

 働いていた親も定年を迎えて年金暮らしに入ろうとしています。

 

 子供の側も雇用が不安定で、収入が伸びないまま、親の年金に頼るアラフォー世代も少なくありません。

 

 なかには親の介護に追われて、共倒れし兼ねないケースも出てきていて、さらに、親が亡くなった後、深刻な貧困に陥る可能性もあります。

 

【早めに助けを求めることも必要】

冒頭で述べたように、国も自治体も支援に力を入れようとしています。

 

 当事者個人としてできることは「恥ずかしい」とか「申し訳ない」などと思わずに、苦しい時には迷わず助けを求めることが大事です。

 

多様な制度やサービスを利用したり、役所に相談したりと早めに支援を受けましょう。

 

 

 

近くの空き地が草ぼうぼうに

【雑草の繁殖力はすごい!】

 半年ほど前に、近くの古い民家が取り壊され、きれいに整地されました。

 

 この家には桃の古木があって、桃の花が季節になると綺麗に咲き誇って、通りすがりに、それを愛でるのが毎年楽しみでした。

 

 桃の古木も含めて、家屋、庭木すべてが取り払われてしまいました。

 

 きれいさっぱりとした空き地は、家が建っていた時に想像していたより、はるかに広い敷地だったのには驚きました。

 

 春先に雑草が生え始めた頃に、一度除草作業を行ったようですが、その後はそのままでしたので、いまや草ぼうぼう状態です。

 

 それにしても、たった半年足らずでこのような状態になるのかと、そばを通るたびに自然の力はすごいものがあると感心します。

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【気になる更地状態の放置】

 市街地で、いつ新しく家が建ってもおかしくない場所なのですが、更地にした後これほど長い間放置しているのは何故なのかと思ってしまいます。

 

 所有している空き地について、雑草対策をする義務があるかというと、実情としては、他人に直接的な損害をもたらしている場合を除いて、義務というほどの強制力はないようです。

 

 空き家を解体して更地にするとその分の固定資産税評価額は下がりますが、同時に住宅用地の特例の対象外となり、固定資産税率が上がり、固定資産税が増えるケースが多いと聞きます。

 

 またこれだけ草が生い茂ると、蚊も発生するでしょうから、近隣から苦情がでてこないとも限りません。

 

 もしかすると相続をめぐり親族の間で揉めているのかなどとも思ってしまいます。

 

 ま、関係のない私が、とやかくいう話ではないのですが…。

 

 ただ、せめてそろそろ除草作業を一回行ってはどうかと思いながら、今日も傍を通りました😊。

 

公立学校の常識をぶっ壊せ!

【学校の当たり前をやめた】

 東京の千代田区立麹町中学校の学校運営が注目されています。

 

 麹町中学校といえば、名門の日比谷高校に多数の進学者を出している「勉強のできる子」を育ててきた学校です。

 

その中学校が、「宿題」「担任制」「中間・期末テスト」をやめてしまったのです。

 

 仕掛けたのは、工藤勇一校長です。「学校の当たり前をやめた」それによって生徒も教師も変わるといいます。

 

工藤校長は、「目的と手段を見直し、学校をリ・デザインする」のだといいます。

 

 つまり、子どもたちが「社会の中でよりよく生きていけるようにする」という学校の本来の目的に立ち返り、これまでの慣例を徹底的に見直すということです。

 

 宿題と定期試験は学力定着の「手段」にすぎないのに、それ自体が「目的化」されてしまっているから廃止。


代わりに単元が終わるごとに小テストを実施し、合格点に達しない生徒は再チャレンジさせます。


放任するのではなく、責任を持って一人ひとりの学力を保障することを狙っているのです。

 

 【自分で考える授業】

教師は授業中に最低限の事柄しか板書しません。


黒板に大量の板書をしてしまうと、生徒はそれを写すのに気を取られ、教師の話していることに集中できないからです。


生徒のノートには「板書の欄」以外に、「大事だと思ったこと」「自分が感じたこと」を書く欄が設けられています。

 

【生徒一人一人と向き合う】

 固定担任制の廃止も同じ発想です。

生徒は担任とウマが合わなくても学年の中なら気の合う教員もいるはずです。


教員側も、学年全員体制で生徒に向き合えば盤石。各教員の得意も生かせます。


生徒指導も、生徒を機械的に管理するために行うのではなく、例えば服装や頭髪の乱れなどの行動の変化が出てきたら「なぜそうするのか」、より深く生徒の心を知るキッカケにしていく。生徒理解を一つずつ積み重ね、「本当の指導」に発展させていくのです。

【生徒主体の行事の見直し】

さらに、学校づくりには生徒を主体に据える。運動会などの行事といった「当たり前」の見直しも生徒主体で行います。


例えば運動会では、優劣を競う教室別対抗リレーなどをやめ、走るのが苦手な生徒も楽しんで参加できるプログラムに見直したりしています。

 

【変革を阻むのは人】

 学校の「当たり前」の多くは、実はよくよく見つめ直せば、これまでの「慣例」に縛られているに過ぎない。


そして、変革を阻むのは、「法律」「制度」よりも「人」だと工藤校長は言います。


この「慣例」という学校だけに通用する「常識」に、どれだけ子どもたち、保護者たち、教員たちが縛られ、苦しんできたことか。


 大胆な「改革」とは、実は学校現場を「教育の原点」と照らし合わせ、小さな改善を積み重ねていくことにほかなりません。


 いくつもの小さな改善が大きな変化を生み、いつか教育の本質的な改革が進む――。「学校が変われば、社会は必ず変わります」という工藤校長の言葉は、頼もしく響きます。


 このような大胆な試みができる校長は、民間の出身者かと思いきや、ずっと教育の現場を歩んでこられ、教育委員会での仕事も経験されてこられた方だと聞いて、さらに驚きました😊。

 

日本国民のバランス感覚

【選挙結果は国民のバランス感覚?】

 今回の参院選の結果が出ました。


 自民・公明両党で71議席を獲得し、改選議席の62を上回りましたが、憲法改正に前向きな日本維新の会と合わせても、改憲発議に必要な3分の2(164)は割り込みました。

 

 選挙結果をみて、これまでも何度か思ったことがあるのは、日本国民のバランス感覚です。

 

 下馬評どおり自公であっさり過半数を超えさせたものの、改憲勢力が3分の2を超えることは許さない、というバランス感覚が働いたと感じています。

 

 日本人は、こういったバランス感覚を、いつの頃からか身につけてきたのです。

【日本に根付いた中庸の精神】

「中庸(ちゅうよう)」という言葉があります。

 

 これはかたよることのない「中」をもって道をなすという意味で、孔子が最高の「徳」として説いた概念です。

 

 日本人が身につけたバランス感覚は、この中庸の思想につながっているような気がします。

 

 あの渋沢栄一も、極端な考え方に身をおくことを戒め、中庸がよいといっています。

 「過ぎたる」「及ばざる」いずれもよくない…「ほどほど」が一番と述べています。

 

 

【中庸から事なかれへ】

 しかし本来の「中庸」から、「事なかれ主義」そして今がよけりゃいいんじゃないのといった風潮がいつの頃からか、はびこってきたような気がします。

 

 戦後の復興を経て、高度成長期の世界を驚かせたパフォーマンスは、日本人の勤勉さがもたらしたものです。

 

 しかしバブル崩壊後は、勢いはすっかり無くなり、中国経済の膨張のおこぼれを預かって、なんとか経済の体裁を保ってきたのです。

 

 世界に誇れるいくつかの産業は育ったものの、重厚長大産業に縋って成長の絵姿を書き続けている間に、情報通信の分野での大きな変化に乗り遅れてしまい、GAFAが世界を席巻するのを、手をこまねいて見ているしかできませんでした。

 

 過去の成功の延長線上でしか物事が考えられない間にです。

 

 しかし日本企業が頑張っていなかったわけではなく、見当違いの方向に勤勉さを発揮して、じりじりと生産性を低下させてきたのではないでしょうか。

 

 日本国民のバランス感覚は、よい方向に発揮されるところもありますが、将来の脅威やチャンスを見逃しかねない両刃の剣でもあると思っています。

 

 

 

夏休みがやってきた

【夏休みを前にしたワクワク感】

一昨日は昼前から幼稚園児を家に送るバスを見かけました。

 

正午を過ぎた頃には、今度は小学生がぞろぞろと下校していきます。

 

「今日はやけに早いな」などと、ぼんやり思っていたら、妻から「今日は終業式よ」と言われて納得しました。

 

車を走らせながら、遠い遠い記憶を辿ります。

 

 自分が小学生の頃、「さあ、これから夏休み!」という終業式を終え、下校するときのウキウキした高揚感を、先程の小学生たちにダブらせました。

 

 もっとも自分の頃と違って、今の小学生たちは、塾に行ったり習い事をしたりで、私が小学生の頃のような高揚感があるかはわかりません。

 

 宿題そっちのけで、毎日野山を駆け回り、川遊びに興じるといった経験が待ち構える子は、いまはほとんどいないのでしょう。

 

 自然と触れ合う経験をするとしても、家族旅行で親の監視のもとでの経験が関の山かもしれません。

 

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【五感を鍛える貴重な時間】

 五感を鍛えるには、幼少期に自然に接することが、大事だと言われています。

 

 何をしでかすか親は心配かもしれませんが、我が子を自然に委ねるような体験は、勇気を持ってさせた方がいいと思っています。

 

 例えちょっとした怪我をしたとしても、それも含め、良い体験になることでしよう。

 

 私は、幼いこの時期に体幹と五感を鍛えることは、とても大事なことだと思っています。

 

ちょっとした怪我を通じて、痛い思いをしない身のこなしを学べるでしようし、五感を研ぎ澄ませる訓練から、身の危険を察知する情報収集能力を身につけられます。

 

そんな体験が出来るのは、夏休みしかないのではないでしょうか。

 

もう自分にはやってこない夏休みですが、いい経験をしてほしいなと、友達とはしゃいで下校する小学生を見ながら思った次第です。

 

 

 

地域課題に向き合う人達

【NPO活動が根付いてきた】

  さまざまなNPO活動を支援する仕事を長い間行ってきた人に話を聞く機会がありました。今、全国にNPO組織は、5万2千もあるそうです。

 

  平成10(1998)年にNPO法ができて以来、すっかりNPO活動は日本社会に根付いてきました。

 

   ただ基本は非営利活動なだけに、活動を担うスタッフの生活の保障との両立に苦労している団体は多いようです。

 

  長く携わることで身につくスキルや人的ネットワークですが、経済的理由で転職してしまう人も多いのです。

 

  ただ近年は、課題の種類によっては、行政やボランティアを巻き込んで、協力して課題の解決に向かおうとする動きが出てきていると言います。

 

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【複雑化する課題への対処】

  川崎の事件以来、8050問題がクローズアップされていますが、国はこの問題に対処すべく、従来の枠を超えたワンストップでの対応窓口を設置しようとしています。

 

  他の福祉の分野でも、課題は複雑化してきていますので、対処するためのコーディネートする機能が求められてくるといいます。

 

  地域に目を移しますと、各地域それぞれに多岐に渡り、課題が横たわっています、しかし課題が複雑化していくと、従来のシステムでは対応が困難になっているといいます。

 

マルチ・ステークホルダー・アプローチ」という考え方・手法があることを初めて聞きました。課題解決に向けた共通の目標のために、多様な主体が参画して、対話と協働をすすめる過程といった意味なのだそうです。

 

 基本条件は以下の通りです。
 すべての参加者は、➀主体的・積極的に参画する。 ②対等・平等に参画
する。 ③自らの組織や分野のためだけでなく、課題解決の目的のために
発言・判断・行動する。 ④既存のしくみや手法の限界を率直に認め、多
様な主体の協働によって創造される価値を信じる。 ⑤成果をより良いも
のにするために、新しい参加者を歓迎する(開かれたコミュニティ)。

 

 このアプローチが本当に機能し出したら、画期的な試みではないかと思います。

 

 もはや行政が中心になって地域の諸課題に対処するには限界があり、様々な立場の人たちが関わって事に当たる時代に入ろうとしているのだなと感じました。

 

祭りの寄付が大幅に増えた

【ボードいっぱいに貼りだされた寄付者のリスト】

昨日まで恒例の夏祭りが開催されました。

 

 2日目の昨日は、朝から生憎の雨、主催関係者が神社に集まり、空を見上げながら気を揉んでいました。

 

 朝、神社にお参りした後、張り出されている寄付をした店舗・事業所のリストを見てビックリ!件数が去年よりも大幅に増えています。

 

 仔細に見てみると、新しく開業した店舗・事業所の寄付が目立ちます。

 

 美容室、ケーキ屋、コンビニ、動物病院、医療機器卸等々、ここ一年で新たに開業した店舗・事業所が名を連ねています。

 

 なかには個人名の寄付もちらほら見られます。

 

 常連の昔から地元に根を張って営んでいる会社や大規模店舗などは、○万円という高額の寄付金が記してあります。

 

 小さな店舗などは「缶ビール1ケース」といった所も…。

 

 金額の多寡はともかくとして、寄付の件数が増えていることは好ましいことです。

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【管理組合からの寄付】

 なかでも何年か前にできた、大規模マンションの管理組合から寄せられた寄付金が記されています。

 

 そういえば私の住んでいるマンションは、以前から寄付をする習慣がありませんでした。

 

 現在、自治会に加入している世帯も全体の3分の1ほどしかありません。

 

 ところが祭りの寄付をしている大規模マンションでは、入所の際に自治会加入を義務付けていて、自治会費も管理費と一緒に引き落とされるようです。

 

 自治会への加入世帯が減っている中で、このマンションの考え方は画期的だと思います。

 

【寄付をお願いして回る努力】

  あるアンケートで「あなたは何故寄付をしたのですか?」と問いかけた所、「頼まれたから」という答えが最も多かったそうです。

 

 それにしても毎年、祭りの前に実行委員会の人たちが一軒一軒寄付をお願いしてまわっているわけですから、その地道な努力には頭が下がります。

 

 

カゴメ 野菜の保存食セット YH-30

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