この季節になると、タケノコが食べたくなります。
数年前までは、父親の知り合いの方から大量の掘り立てのタケノコが送られてきていました。
それをせっせと料理して、しばらくは「タケノコ三昧」の生活が続いたものでした。
しかし、毎年送ってくれた知り合いの方が亡くなりました。
それでも奥様が律儀にも送ってくださったのですが、奥様が体調を崩されてからは、それもなくなりました。
それからというもの、この季節になると地物の筍を探しては、1〜2度は食するのが習慣になつていました。
ところが今年に限っては、地物の筍との出会いに恵まれませんでした。諦めかけていたところ、昨夕近くのスーパーをのぞいていると、「ありました!」
しかし30%オフなので、「大丈夫かな〜?」と切り口を見ると、傷みはあまりないようです。
意を決して、残っていた2つともカゴに入れて、レジに向かいました。
家に帰ると、筍に包丁で切れ目を入れ、大きな鍋を取り出して、筍とヌカを入れ、火にかけました。
その次に、冷凍庫の奥に保存してあった「乾燥した身欠きにしん」を取り出します。
安い時に買って保管しておいたものです。
すこし早いのですが、明日の朝食用のお米を研ぎ、その研ぎ汁に身欠きにしんを浸します。
タケノコ料理は、シイタケやフキなどをあわせて炊くのですが、どうしても「だし」がでませんので、我が家では身欠きにしんで「だし」を取ります。
2時間ほど弱火でタケノコに火を通したら、火を止め、冷めたら皮をむき、余分な部分を取り除きます。
ぬかを入れた残った湯は、捨てる際に気をつけないと、排水管が詰まってしまう恐れがありますので、ネットで濾して捨てます。
タケノコをラップで包み、冷蔵庫に入れたら、この日の作業は終了です。
翌日、諸々の用事を済ませたら調理開始、昆布だしの湯にシイタケ、新じゃが、さつま揚げを入れて、火を通します。
その後タケノコを入れ、火を通している間に、フキを湯煎して、皮をむくのですが、これが結構手間がかかります😢。
味付けは、白だしを使いますが、私の好みとして、それだけでは物足りないものですから、さらに鰹だしの万能調味料を足します。
白だしだけで仕上げれば、色合いも品よく仕上がるのでしょうが、色合いを気にせず万能調味料を入れると、いつも家内に叱られます、「センスがない!」と。
割烹や小料理屋さんで食べたことのある「若竹煮」などは、タケノコの色を活かした品の良い仕上げで供されます。
お客様に出すのであれば、その方がよいのでしょうが、自分の口に入れる料理なので、色は気にしません。そこで家内とはいつも対立してしまうのです。
出来上がりは、こんな感じです。本当は丼にドバっと入れてしまうのですが、写真写りを意識して盛り付けました😊。