スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンが著した「スマホ脳」では、スマホの便利さに溺れているうちに、あなたの脳が確実に蝕まれていくという恐ろしい現実が提起され、話題を呼びました。
しかし相変わらず若者を中心に、「だらだらスマホ」や「ながらスマホ」といった“スマホ依存”に陥っている人が少なくありません。
さらにスマホを子供に持たせている世帯が増えている状況を考えれば、未発達もしくは発達途上にある子供達の脳への影響が心配されるところです。
ワープロを使い出すと漢字が書けなくなるように、スマホを使い続けると一体どうなるのでしょうか。
数万人の小中学生を10年以上にわたって追跡調査し、脳科学の立場で分析した最新の知見が明らかにされています。
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東北大学の川島隆太教授が率いる研究所チームが発表したものです。
膨大なデータから導かれた結論の数々は、そのあまりの恐ろしさに言葉を失います。
特にスマホが学力低下を引き起こす明確な因果関係が示されており、例えば毎日3時間以上使用している人は、どれだけ勉強しても学力が伸びないそうです。
しかも将来の認知症のリスクも高める可能性があるといいます。
その原因としては、要するにスマホは便利すぎるし、様々な機能があって気が散ることが大きいのだと指摘しています。
このため子供が長時間使うと脳の発達が阻害されてしまうのです。
今やスマホの世帯保有率は約9割になっており、毎日それを使うことが当たり前になっている現状を思えば、子どものいる世帯では、子供達のスマホへの接し方を、家族で真剣に考えなければならないのでしょう。
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