団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

納豆が最後の砦

 2月に入り、これまでの値上げに追い打ちをかけるように、食品や身の回りの商品が相次いで値上げされています。

 

 我が家も生活防衛のため、買い物に行く回数を減らしたり、買い物に行った際には必要なもの以外には手を出さないなどの努力をしています。

 

 値の張る食材の購入を控え、食を支えてくれたものの中心に卵と納豆がありました。

 

 しかし、ここにきて卵の値段が急騰しています。

 

 鳥インフルエンザの蔓延などの影響もあって、供給力が極端に細っているようです。

 

卵の価格高騰は世界的に広がっていて、なかでも米国はかなりの高騰ぶりで、インフレーションをもじって“エッグフレーション”などと呼ばれているようです。

 

 先日、週一で“野菜の日”を設けているスーパーに買い物に行きました。

 

野菜の他に卵も安くなっている日なので、卵コーナーに向かうと、いつもの値段より大幅に高い値札が貼ってあり愕然としました。

 

 次に、恐る恐る納豆のコーナーに行ってみると、種類によっては若干値段があがっているものの、卵ほどは上がっていないようです。

 

 ほっと安堵して納豆を買い物かごに入れます。

 

 しばらくは、納豆で食いつないでいくしかありません。

 ところで納豆についてくるカラシですが、私は当たり前のように、必ずタレと一緒にカラシもいれているのですが、カラシを入れずに食べている人が半数近くいることを先日知りました。

 

全国納豆協同組合連合会が2021年に2000人を対象に実施したインターネットでのアンケート調査によりますと、「納豆を食べるとき入れているもの」という設問(複数回答可)に対し、「カラシ」と答えたのは52.5%でした。

 

 九州地方では7割近くが使用していないという結果が出ています。

 

 同連合会は、九州は醤油が甘口のためタレも甘口が多く、カラシが好まれないのではないかと分析しています。

 

 そもそも納豆にカラシを入れる大きな目的は、きつい臭いを打ち消すことでした。

 

 そのルーツは納豆が庶民の食べ物として定着した江戸時代まで遡ります。

 

 当時から貴重なたんぱく源として重宝されましたが、納豆菌の発行管理は難しく、主に気温の低い冬場に作られていました。

 

 冷凍保存の手段が乏しく、再発酵によってアンモニア臭が発生することが大きな問題でした。

 

 その臭いを抑えるために用いられたのがカラシだったのです。

 

 近年になり、冷蔵保存技術や物流網の発達によって、臭いの問題も軽減され、カラシの役割は風味付けに比重が移っていきました。

 

 最近では、たまご醤油味などカラシ不要の商品も出てきています。

 

 将来、納豆とカラシの関係も変化していくのかもしれません。

 

 物価高騰の嵐は当分吹き荒れるでしょうから、納豆を上手に食べながら耐え忍ぶしかありません。

 

 そんな矢先、今朝のニュースで納豆が2割ほど値上がりすると発表されたようです。トホホ、納豆よお前もか!