団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

山間地にも春がきた

 週末に実家に行ってきました。

 

 5月の連休前で、一般道も高速道路も比較的空いていました。

 

 少し前まで異例の暖かい日が続いたせいか、4月の中旬にもかかわらず沿道にはハナミズキやツツジが花を咲かせています。

 

 これからしばらくは、綺麗な花々や新緑が目に飛び込んできて、車を走らせていても気持ちの良い季節です。

 

 実家のある山あいに入っていくと、沿道は桜が満開です。

 

 東京近辺に比べると約1か月遅れで満開を迎えて、我が家の近くではとっくに散ってしまった桜を再び見ることができ、何か得した気分になります。

 

 利き手が不自由になった父と、歩くことがままならない母とが暮らす実家を、今年に入ってからは月2回のペースで訪ねています。

 

 例年だと5月の連休に行っていたのですが、4月中旬に訪ねるのは初めてかも知れません。

 

 実家の前には地区の集会所があり、駐車場を兼ねた広場があり、桜の木が数本植わっています。

 

 5月の連休頃は、さすがに散ってしまっている桜ですが、はたして満開を迎え咲き誇っていました。

 

 デイサービスが休みの日は、居間のコタツに足を入れ、日がな時を過ごす母ですが、満開の桜を窓越しに眺めることができ喜んでいます。

 

 季候がよくなり、父は不自由な右手を庇いながら、庭仕事に勤しんでいました。

 

 冬の寒さが厳しい地域の人達は、長い冬が終わり、春を迎えて桜が咲くと、気分が高揚すると聞いた事がありますが、父の体の動きもひと月前と比べると、軽やかに映って見えます。

 

 通話さえできればよいので、父にはガラケーの携帯を持たせていたのですが、昨年思い切ってスマホに変えました。

 

 昨年11月からの入院中、コロナの影響で面会もままならなかったのですが、スマホを携帯していましたので、やりとりができたので、とても役立ちました。

 

 そしてその間、暇に飽かしていじくっていたおかげで、スマホの操作も少しはできるようになったようです。

 

 しかし写真を撮ることまでは未経験なようで、家の前の満開の桜を写真に収めてくれと私にいいます。

 私達が帰る日爽やかに晴れ渡っています。父を連れて家の前の公園を回り込み、スマホで満開の桜を写真に収めました。

 

 父は昨日まで体調が思わしくなかったようですが、気持ちの良い朝を迎えたせいか、今日は足取りが軽やかになりました。

 

 徐々に陽気が良くなりますから、より元気になってほしいと、父の後ろ姿をみながら願いました。