団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

やはり“手書き”の味わいは捨てがたい

 元職場の先輩の逝去で、当時の職場仲間と話し合い、お花券とお線香を、手紙を添えて送りました。

 

 早いもので、七七日忌をお済ませになられたと、返礼の品が届きました。

 

 そして手書きの「お例文」が添えられています。

 

 事情は分かりませんが、お嬢様が奥様の代筆をされているようです。

 

 お嬢様の文字は、いわゆる“丸文字”です。

 

 思い起こせば、私の次の世代ぐらいから、丸みのある文字を書く人が増えました。

 

 昔ある文化人類学者が、「丸文字を書く人は、周りに気を配り、好意的に受け取ってもらうことを気にかける傾向がある」といっていたことを、ふと思い出しました。

 

 文字には、その人の“人柄”が滲み出ているような気がします。

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  Ralf Kunzeさんによるpixabayからの画像

 

 いまでは会う機会が減ってしまった学生時代の友人の、年賀状に添えられている“手書きの文字”をみると、「あ~、アイツの文字だ」などと懐かしくなることがよくあります。

 

 うまいとか下手ではなく、その人の人柄や個性が、文字には表れているような気がするのです。

 

 最近は、私も“手書きの手紙”を書く機会が、本当に少なくなってしまいました。

 

 何を書くにも、パソコンに向き合ってしまいます。

 

 手書きで文字を書くことは、漢字を思い出すという訓練にもなりますし、手書きのメモは、書いた時の事情を思い出すことにもなり、記憶の定着という意味でも大切なようです。

 

 手書きの習慣は、残していきたいものだと、改めて自分に言い聞かせているところです。