朝晩は少し冷え込むようになりました。
朝、散歩に出るのに長袖シャツだけでは寒いかなと思い、この時期にいつも羽織っているジャンパーを引っ張り出してきました。
それを見ていた妻が、すばやくジャンパーにチェックを入れてきました。
そして「あれ?ポケットの裏側に穴があいているわよ!」と宣います。
「もうそのジャンパー捨てれば?」と言ってきたので、「いや、まだ着れるんじゃない」と私は軽く抵抗しましたが、妻から軽蔑した視線を浴びせられました。
考えてみれば、もう10年近く着ているジャンバーですので、傷みがでてくるのも無理からぬことです。
たまたま私の誕生日祝いの話が出ていて、私が「欲しいものはない」と断り続けていた時でしたので、妻は娘と話し合い、ジャンバーを娘に買わせる交渉をしたようです。
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妻と娘の買い物には普段私はついていかないのですが、私のジャンバーとなると行かざるを得ません。
近くのショッピングモールに行き、3件ほど見て回りました。
たまたま半額セールを行っているコーナーで、手ごろなジャンバーを見つけました。
半額といっても結構な値段が表示されています。
半額の値段を見ると、正規の値段って本当にその価格で売られていたのかなと訝しく思ってしまいます。
日本の服の製造は年に28億トンで、うち消費される量は14億トン、残りの14億トンが消費されないまま余剰在庫として残ってしまっています。
そしてそのほとんどが廃棄されてしまっているのです。
【服を売ろうとしない服屋さん】
東京銀座で衣料品店を営む植月友美さんは、「エシカルファッション」と呼ばれる環境にやさしい商品を売っています。
エシカルファッション とは、ひと言でいうと 「ひとや環境に負荷をかけないおしゃれの仕方」 のことです。
お客さんが迷っていると「無理して買わなくていいですよ」と言います。
「安易に買って結局廃棄するくらいなら一生着たいと思う服だけを買ってほしい」と考えています。
そのため植月さんは、むやみに「服を売らない服屋」を展開しています。
エシカル消費とは、倫理的な消費を指し、環境問題や社会問題といった大きなテーマに対して消費行動によって貢献しようとする考え方なのだそうです。
私はファッションなどには全く無縁な人間です。
しかし一度気に入った服を買えば、いつまでも着続けたいと思っている方ですので、少しはエシカル消費に貢献しているのでしょうか😊。