団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

経済的関係ばかりを優先する外交はもうやめよう

 

 経済力・科学技術力で自信を深めた中国は、世界の覇権を握ろうとワクチンを武器に「味方づくり」に躍起になっています。

 

 そんな中、台湾と外交関係を結ぶ中米グアテマラのアレハンドロ・ジャマテイ大統領は、中国との国交を求める考えはないと語り、台湾との外交関係をこれからも維持していく方針を明確にしました。

 

 中国は、中南米で台湾と外交関係のあるホンジュラスやパラグアイに対し、中国製ワクチンの提供を材料に、台湾との関係を見直すよう攻勢をかけています。

 

 グアテマラ近隣では、台湾で蔡英文政権が2016年に発足して以後、パナマ、ドミニカ共和国、エルサルバドルの3カ国が台湾と断交して、中国と国交を結びました。

 

 今日、台湾と外交関係がある世界15カ国のうち、グアテマラをはじめ9カ国が中南米に集まっています。

 

 中国を警戒する米国は、中南米地域へのワクチン供与を支援する意向を示しており、グアテマラのジャマティ大統領は、米国の支援でワクチンが手に入るとの見通しを示すとともに、中国製ワクチンは「効き目が低いと思う」と述べているようです。

 

 トランプ氏が「自国第一主義」を唱えていた時代とは、明らかに潮目が変わりつつあるのを感じる報道です。

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        Schwoazeさんによるpixabayからの画像

 

 あの天安門事件が起きてからもう32年が経ちます。

 

 戦車の前に立ちはだかる民主化を求める学生は、今頃どうしているのでしょうか?

 

 当時、弾圧に抗議して涙した若者たちは、50代の年齢になるはずです。

 

 国の厳しい情報統制のなかで、何の発言も許されない彼らは、言葉の代わりに「目くばせ」をすることで同士とコミュニケーションをとるしかないのだそうです。

 

 米国をはじめ、欧州やオーストラリアなどは、人権無視を貫こうとする中国に攻勢を強めています。

 

 尖閣諸島に長期にわたり居すわる数多くの中国船、もはや日本に対し、消耗戦を挑み、圧力を強め続けています。

 

 そしてワクチンを台湾に無償供与した日本は、「余計なことはするな!」と中国に圧力をかけられていますが、経済関係への影響ばかりを気にして弱腰の姿勢を続ける日本政府と「中国との関係の深い大企業」は、中国との関係を断つくらいの気概を示していく必要があるのではないかと個人的には思っています。