団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

風のように静かに逝きたい

自分が死を迎える際の願望として、何てカッコいい言葉だろうと思わず共感してしまいました。

 

先月亡くなっていた俳優・田村正和さんが生前に奥様に明かしていた言葉です。

 

そしてその言葉通り、亡くなった後、身内だけで見送りを済ませ、49日後に世間に公表したようです。

 

「風のように静かに逝く」この風は、生きているものを心地よく、穏やかな気持ちにさせたあと、どこかへと静かに去っていく風なのだろうと想像します。

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    Juan Manuel Guisadoさんによるpixabayからの画像

 

この言葉を聞いて秋川雅史さんの歌う「千の風になって」を思い出します。

 

私のお墓の前で
泣かないでください
そこに私はいません
眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

 

この歌詞のなかの風は、「大きな空を吹きわたる風」で少し力強さを感じる風ですが、田村さんの希望していた「風のように静かに逝く」場合は、そよそよと吹く風が似合うような気がします。

 

名俳優だった田村正和氏のような方が身罷られれば、世間・マスコミは放っておくわけがありませんから、発覚後、彼の演じた作品をテレビ画面に映し出しています。

 

彼は風のように静かにどこかへと去ってしまったのに…。

 

私は以前から「自然体で生きる」という生き方がしたいものだと思いながら生きて来ました。

 

私のような凡人は、一線を退いた後は、世間の目を気にすることなく自然体に生きることができます。

 

孤独な老人という言葉には、寂しく哀れなイメージが付き纏いますが、私は一人で時間を過ごすことが好きです。

 

かといって「一人でいたいんだから放っておいてくれ!」などと家族を邪険にすることもしたくはありません。

 

一定の流れに任せながら、時折「一人の時間」が作れればそれでいいのです。

 

そして自然体で生きたあとに待つ、周りの身内やお世話になった人達との別れも「風のように静かに」迎えられればいいと思っています。