私の住む集合住宅は出入り自由なので、玄関わきにある郵便受けには、郵便物に加えて、毎日のようにDM・チラシ類が入っています。
その中に「水のトラブルはお任せください」などと謳って水回りの修理業者のマグネットタイプの案内物が入ってきます。
以前は、何か水回りの不具合が生じたときのためにと、冷蔵庫の脇に張り付けていました。
しかしこのような業者の中には、悪質業者が混じっていることがあることを知り、全部捨てるようにしています。
国民生活センターによると、水回りの修理業者に関するトラブルが急増しているといいます。
全国の消費生活センターなどに寄せられた相談件数は、2015年度は計1000件程度だったものが、右肩上がりに増え、20年度は2月末時点で2679件で、既に19年度を962件も上回っています。
典型的な相談例は、インターネットなどの広告に記載されている料金よりも高額な修理代を請求されたというものです。
ほかにも、「高額なキャンセル料を請求された」「修理したのとは別の箇所が故障した」という相談も寄せられているといいます。
国民生活センターの担当者は「水回りトラブルが起きると焦ってしまうが、できれば複数の業者から見積もりを取って比較したほうがいい」と勧めます。
また、「納得できないほどの高額な修理代を請求された場合、すぐに支払わないようにして、まずは最寄りの消費生活センターなどに相談してほしい」と呼びかけています。
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【自分でできる応急処置】
トイレの単純な詰まりや水道の水漏れは、自分で応急処置をすれば、落ち着いて複数の業者から見積もりを取ることができます。
東京ガス(株)リビング企画部の山口誠さんは「トイレや水道の蛇口の構造は意外と簡単で、自分で応急処置ができます」と話します。
トイレにトイレットペーパーなどが詰まった場合は、ラバーカップを排水口にゆっくり押し付け、カップ内の空気を抜いたら、力を入れて勢いよく引き抜きます。
これを数回繰り返すと、詰まったトイレットペーパーなどが流れていきます。
「引き抜く際に、汚水が飛び散らないよう、大きめのゴミ袋などで便器を覆い、穴を開けてラバーカップを排水口に押し付けるといい」と山口さんは言います。
また、蛇口などからの水漏れは、パッキンの劣化が原因な場合が多いのです。
ドライバーやスパナなどを用意して、市販のパッキンを買ってくれば自分で交換できます。自分で交換できない場合でも、止水栓を閉めて水流を止めれば、ひとまず水は漏れなくなります。
山口さんは「対処法を知っておけば、詰まりなどが起きた場合でも焦らずにすみます。経年劣化などが原因で、難しい修理が必要になる場合に備えて、近所の工務店など、安心して相談できる業者をあらかじめ探しておくと安心できます」とアドバイスしてくれます。
我が家の場合は、まずは管理会社に相談して、推薦業者を教えてもらおうと考えています。
まずはパッキンの交換方法など、自分でできそうな処置方法は、これから身に着けておこうと思っているところです。
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