団塊おんじ 人生100年時代を行く!

長く生きるかではなく、どう生きるかの試行錯誤録

人を不快にする発言

 

 昔から感じていることですが、言葉によるコミュニケーションは難しいと思うことが度々あります。

 

軽い気持ちで言ったことが、相手を不快に思わせたり、傷つけてしまったりすることが幾度となくあったからです。

 

そんな折、新聞に目を通していましたら、人生案内のコーナーで「会話すると相手を不快に」というという文字が目に留まりました。

 

 50代の女性公務員からの相談です。

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    SchwoazeさんによるPixabayからの画像

 

「会話をするといつも相手を不快にさせてしまいます。好感を抱いている同僚には、親しみから何故か攻撃的な言葉をかけてしまったり、後輩から親切にされると嬉しくて、つい『なんでそんなことをしてくれたの?』と怒った言い方をして驚かせてしまったり、悩み事を相談されて、気持ちを軽くしてあげるつもりで大笑いし、相手を傷つけてしまったこともありました。

 

 後になって『失礼なことをした』と後悔しますが、口から出た言葉は戻せません。

 

 もともとおしゃべり好きなのですが、いつも失敗するので怖くなってしまい、最近では人の話を聞かずに仕事に専念しているふりをしています。

 

 思えば中学生の頃から、突拍子もないことを言ってあきれられたり、たしなめられたりしていました。

 

 どうしたら自分をうまくコントロールして、上手に周りと関わることができるようになるでしょうか。」

 

 という相談内容です。

 

 この相談に応えているのが、元マラソン選手でスポーツ解説者の増田明美さんですが、その内容が秀逸で感心してしまいました。

 

「相手との会話の中で、『そんなこと言うつもりじゃなかったのに』と後悔することってありますよね。

 

 あなたの場合は、フランクに会話が弾むようにと、サービス精神から口を滑らせているように感じます。

 

 口と心がリンクしていない、子どもの無邪気さが残っているようです。

 

 言葉には言霊(ことだま)があって、前向きな言葉を発していると、自分も相手も元気になると言われます。

 

 そこで、口と心をリンクさせる練習を始めてみませんか。

 

 普段の生活の中で起こることをできるだけ前向きにとらえて、それを言葉にするのです。

 

 例えば、『嫌だ~、お醤油がほとんどない』ではなく『よかった、お醤油がまだ少し残っている』と。

 

 洗濯物がまだ生乾きだった時には、『洗濯物が随分乾いてきたわ』という具合に、同じことを言っているのですが、プラス思考の言葉を選んで発するのです。

 

 家族など気を許せる身近な人と『言い換えゲーム』をするのもお勧めですよ。

 

 前向きな人の周りに人が集まってきますから、ぜひ第一歩を踏み出してみてくださいね。

 

 人生もマラソンも、折り返しからが面白いです。」というものです。

 

いかにも増田明美さんらしい、そしてふと考えさせられる内容です。

 

 自分の心の様が、言葉に言霊となって乗り移る、まさにその通りだなと思いました。

 

 軽い気持ちで言ったつもりで、人を不快にすることは、なるべく避けたいものだと思います。

 

 そのためにも発言する言葉選びを慎重にすることは勿論、精神修養に努めなければならないと改めて思いました。